情報中毒者、あるいは活字中毒者、もしくは物語中毒者の弁明

情報中毒者、あるいは活字中毒者、もしくは物語中毒者の弁明


漫画、あるいは小説、もしくはエッセイなどの
印象、あるいは連想、もしくは感想を書いてるBlog。

海外漫画

タイ語版の「ドラえもんプラス」はやっぱりすごい

日本では、2005年からてんとう虫コミックス未収録分を全5巻として発売された「ドラえもんプラス」。 今回紹介するのはその1巻のタイ語版なのですが、装丁も中身も色々とすごいんです。 ちなみに、定価は85バーツ。日本円だと270〜280円くらい。安いな。 装丁…

英訳版「バオー来訪者」表紙イラストの謎を追う(1990年、アメリカViz Comics)

先日、某古書店のアメコミコーナーでこんな本を購入しました。 荒木飛呂彦「バオー来訪者」の英訳ペーパーバック版(以下、「旧訳版」とします)の3巻。 全部で52ページ(本文48ページ)しかない薄さで、ジャンプ本誌と同じサイズ。(少し細い) 定価は、$2.95 USA…

25〜6年前(?)、台湾での二種類の「らんま1/2」海賊版「七笑拳」を見比べる

海賊版って同じ国で複数バージョンあったりするもんなんですね。(らんまも、多分この2バージョン以外に複数あるっぽい) 多分、1987年か88年頃に出たものだと思うんですけど、奥付に発行日とか無いので、年代は推定です。 左側が大然出版社「金歓楽優待版」の…

1992年、ドラゴンボールが正式に海外輸出され始めた当時の集英社の考え方と状況など

1993年に明治図書のオピニオン叢書シリーズのうち一冊として出版されたのがこの、『なぜ子どもは「少年ジャンプ」が好きなのか』(馬居正幸) なぜ子どもは「少年ジャンプ」が好きなのか (オピニオン叢書) 週刊少年ジャンプが600万部越えという空前絶後の大記…

「ONE PIECE」っぽい何かの様な漫画「TWO PIECES」がひどい、ひどすぎる(2008年、フランス)

「ONE PIECE」から、パク・・・あ、パロ・・・でもなくて、多大な影響を受けて描かれたと思われるのがこの「TWO PIECES」です。 同人誌などではなく、ちゃんとISBNも振られた商業作品。 表紙の時点でアレよ、うん。 作者は「Shiranami」と日本人っぽい名前で…

インドネシア版の「かりあげクン」を見て、どこまで理解されてるんだろうかと不思議に思う。

日本の漫画が海外に翻訳されて色々と出版される様になって久しいのですが、実際、翻訳に適した作品とそうでないのがあるだろうなあ、とおもうのです。 これは、インドネシア版の植田まさし「かりあげクン」16巻。(何故インドネシアと解るかというと、「Jakar…

「НАРУТО」に「САСКЗ」に「САКУРА」。ロシア語版「NARUTO-ナルト-」はこんな感じ

一体、今何カ国語に翻訳されてるんですかね。 海外でも大人気のNINJA MANGAの代表格、ロシア語版の「NARUTO」の1巻です。 オリジナルはこれ。 カバーレスのペーパーバック仕様。 「NARUTO」に「НАРУТО」とロシア字でふりがな(?)が振られています。 表紙マッ…

「オバケのQ太郎」の中国語海賊版を手に入れた

どうやって日本に入ってきたんだろうこれ。 以前紹介した「HUNTER×HUNTER」もひどかったけどこれもひどいなあ。 どう見ても正規翻訳ではない、藤子不二雄A「オバケのQ太郎」の2巻。 左が表紙で、右が裏表紙。 大きさは、今週のチャンピオンと比較してこんな…

アメリカ版少年ジャンプは、オヤジ漫画グルメ系コンビニコミックと似ていた、という話

今年で紙での出版を止めて、電子書籍に移行しちゃうそうなんですが、アメリカ版の少年ジャンプ「SHONEN JUMP」は月刊雑誌でした。 All episodes of ‘Madoka Magica’ now available on conventional and Android phones – ページ 1110152 – アニメ!アニメ!…

「HUNTER×HUNTER」の粗悪な中国語海賊版はこんな感じ

このブログでは、これまでに何度か海外版の漫画を紹介してますが、どれも正規版でした。 しかし、現在でも(現在だからこそ?)海賊版は世界中で作られてるみたいなんですね。 これは、冨樫義博「HUNTER×HUNTER」25巻の中国語海賊版。 実在の出版社名書かれて…

「ONE PIECE」は台湾でもすげー売れてるみたい。単行本が30刷り超えてた。

古書店の棚で、なーんか違和感のある背表紙が引っかかったんでよく見たら台湾版の「ONE PIECE-航海王-」。 店員さんは気付いてたのか気付いてなかったのか。 奥付を見てみると、初版が2003年10月、この本は2011年8月発行の30刷。 随分刷られてる・・・ってレ…

「コブラ」の海外版権絵がなんかちょっと違う

♪それはまぎれもなく ヤ〜ツ・・・・・・・・ジャナイだろこれ。 イギリスで1995年に発行された「MANGA MANIA」No.23の表紙なんですが、絶妙なコレジャナイ感。 スペースコブラのビデオシリーズがイギリスでリリースされるという事で特集が組まれた際に、あ…

何語かわかんないドラゴンボールの単行本を手に入れた

何語だこれ。 左右反転されてるんだけど、東南アジアっぽい・・・? フランス語っぽい記号がついてるし、ベトナム語か、これ?よくわからん。 そのうちちゃんと調べる。

香港では「ONE PIECEだけ」を2話掲載してる雑誌を隔週で売ってるみたい

古本屋で映画パンフ探してたらなんでかこんなんが混じってたんで買ってきた。 香港の天下出版が出してる(た?)「超快版雙週刊」のワンピース。 これは2006年の夏ごろのものなんで、今も出続けてるのか不明。(出版社サイトhttp://www.comicsworld.com/見ても…

フランス語版の「銃夢 Last Order」はちょっと謎仕様でこんな感じ。

ちょっと前に買った、木城ゆきと「銃夢 Last Order」4巻のフランス語版です。 英語版と違って、「ALITA」じゃなく「GUNNMU」なんですね。 参考までに日本語版> 英語版> 背表紙比較はこんな。作品名と作者名は日本語も併記。デザイン上見栄えいいからかな。…

2009年の記事まとめ

こうしてみると結構書いてるもんだ。 アクセス数ベスト5 アクセス数が多かったのはこの5記事。 人気作品・作者がらみなので納得の行くラインナップかと。 「ヒカルの碁 完全版」を「真の完全版」にするために集英社が取るべきたった一つの行動 「鋼の錬金術…

海外版の漫画をどうやって手に入れるか

とあるオフ会で少し話が出たんで参考まで。 あくまで自分の場合と、考えつくパターンなんであんま参考にはならないかも。 実際、英語版は簡単ですが、それ以外を狙って入手しようとすると難しいんじゃないでしょうか。 新刊を自力で入手する場合 Amazon.jpで…

海外版のらんま1/2は、翻訳にかなり凝っててすごい出来

高橋留美子の新作はまだか!(挨拶) つーことで、何故か近所の古本屋で売ってた、デンマーク版のらんま1/2の9巻です。 話で言えば右京登場らへん。日本版はこれ。アニメだとらんま1/2 TVシリーズ完全収録版(11) に収録されてるあたりの話。 連載時期はもう20…

2008年の記事まとめ

このブログの最多コンテンツ*1は「ごはん日記」、その次は漫画雑誌感想なのですが、それ以外のものをまとめておきます。 今年最大の変化は、ごはん日記に写真がついたことでしょうか。 アクセス数・はてブ数ベスト5 アクセス数が多い順だとこの5記事。 1位は…

遅くとも1981年には日本の「漫画」が海外輸出されてた

ちょっと前から記憶に引っかかってたのを探してたんですが、やっと判明。 『MANGA』ってそのまんまなタイトルで、日本の漫画家による漫画の英語版が1981年に発売、1983年に逆輸入されてます。 自分が覚えていたのは多分この「ぱふ」1983年4月号のTOPICSコー…

台湾版とフランス版の「ヒカルの碁」はこんな感じ

毎度おなじみ(中略)、ってことは同じ巻で比較したほうが違いは分かりやすいよね、ということで。 ほったゆみ×小畑健「ヒカルの碁」19巻、ISBN:4088733320ンス版です。 以後、特に断らない場合画像は順に、オリジナル・台湾版・フランス版の順です。 画像は別…

タイ語版Dr.スランプの翻訳がすごすぎる

おはこんばんちは。 海外旅行のお土産にもらったタイ版Dr.スランプ@鳥山明の3巻なんですが、これはすごい。 のタイ語翻訳版。(ってこれジャンプコミックスが現役商品なんですね) 色とかは違いますが絵はそのまんま。(よく見ると「3」って数字が入ってますね)…

2007年の記事まとめ

2007年の記事はこんなもんでした。 紹介していただいたサイト様、閲覧してくださった皆様、本当にありがとうございました。 読切予告とか新連載予告のような時事ネタは抜きです。 グラフ・統計ネタ 週刊少年漫画雑誌はここ30年くらい値上がりしていない 2007…

ジョジョの奇妙な冒険第五部 台湾版(新訳版)はこんな感じ -ピストルズはやっぱり「性感手槍」-

以前は大然文化出版から「JOJO冒険野郎」として出ていた様ですが、版権が台湾版の週刊少年ジャンプや週刊少年マガジンを出している東立出版に移って「JOJO的奇妙冒険」として新訳版が発売中です。 前に4部を紹介しましたが、今度は5部。でもやっぱり「GIOGIO…

フランス語版の「鋼の錬金術師」はこんな感じ

これは、先日のブックフェアで買ってきた鋼の錬金術師@荒川弘のフランス版1、2巻。 、の忠実なフランス語訳 ISBN:2351420179、ISBN:2351420187。(2007年9月現在で13巻まで刊行、14巻が予約受付中。日本より1年遅れってとこですか) (フランスのアマゾンには「…

2006年の記事まとめ

2006年の記事はこんなもんでした。 紹介していただいたサイト様、閲覧してくださった皆様、本当にありがとうございました。 読切予告とか新連載予告のような時事ネタは抜きです。 海外漫画関連 ジョジョばっかりです。 海外のジョジョ イタリアのジョジョはG…

「ジャイロ」のスペルは「J.LO」。 イタリア版のSTEEL BALL RUNはこんな感じ -ジョジョの奇妙な冒険第7部 イタリア語版-

「スタンド使いはスタンド使いと引かれ合う」と言いますが、こういうのって一度集まり始めると本当にそれ同士で惹かれあってるかのように手元に集まってくるものなんでしょうか。 というわけで、スティール・ボール・ラン@荒木飛呂彦のイタリア版3、4巻です…

ジャイロの馬は「華爾裘麗雅」。香港版のSTEEL BALL RUNはこんな感じ -ジョジョの奇妙な冒険第7部 中国語版-

今度は香港版の3巻。去年くらいに貰ったもの。 というわけで、スティール・ボール・ラン@荒木飛呂彦の香港版です。画像は別ウィンドウで拡大表示(フォト蔵を使用) 開いた先で「元画像」をクリックするとさらに大きい画像が開くものもあります。 で、このSBR…

タイ語版のSTEEL BALL RUNはこんな感じ -ジョジョの奇妙な冒険第7部 タイ語版-

日本で描かれたイギリス人とイタリア(?)人が主役のアメリカを舞台にした物語のタイ語版。 って書くとなんかものすごいですね。 というわけで、スティール・ボール・ラン@荒木飛呂彦のタイ語版です。画像は別ウィンドウで拡大表示(フォト蔵を使用) 開いた先…

スタンド使いは替身使者、スパゲティーは義大利麺 -ジョジョの奇妙な冒険第4部 台湾版(新訳版)-

ゴールデンウィークに台湾に行った友人が買ってきてくれました。 以前は大然文化出版から「JOJO冒険野郎」として出ていた様ですが、版権が台湾版の週刊少年ジャンプや週刊少年マガジンを出している東立出版に移って「JOJO的奇妙冒険」として新訳版が発売中の…