情報中毒者、あるいは活字中毒者、もしくは物語中毒者の弁明

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漫画、あるいは小説、もしくはエッセイなどの
印象、あるいは連想、もしくは感想を書いてるBlog。

「HUNTER×HUNTER」の粗悪な中国語海賊版はこんな感じ




 このブログでは、これまでに何度か海外版の漫画を紹介してますが、どれも正規版でした。
 しかし、現在でも(現在だからこそ?)海賊版は世界中で作られてるみたいなんですね。


  


 これは、冨樫義博HUNTER×HUNTER」25巻HUNTER×HUNTER 25 (ジャンプコミックス)の中国語海賊版
 実在の出版社名書かれてるけど、その出版社のサイト見ても商品に無いし、それも騙ってるんだと思います(なのでその名前「XXXX人民出版社」は出しません)




 ぱっと見はまともそうなんだけど、色々ひどい作りなんですよ。
 カバーレスで、当然、「Shonen JUMP」ロゴも無いし、作者コメントなんかも無い。

  • 作者名の置き換えで簡体字にしてるけど「冨」が「富」になってる


 


 「義」を変えるのはまだしょうがないけど、そこ間違えるかよ。


  • 背表紙のセンター位置ずれてる


 


 これは印刷と製本の問題になりますが、粗雑。


  • 奥付が滅茶苦茶

 


 なにせ、初版発行日が「2002年8月」ですよ。
 


 日本で単行本がでたのは2008年3月です。
 雑誌掲載よりも発行日が前、ってこの辺は一個作ったのを流用しまくってるとかなのかしら。
 何冊刷ってるって情報も信用できませんよね。


  • 裏表紙・奥付に書かれてるISBNコードがまったく別の本のもの


 


 バーコードもそうですね。
 ISBNは書籍に対して一意に決定されるものなので、別の本のを流用することはありません。



 中身の翻訳はどうなんだろう。
 正式翻訳版からパクってるんだったらまともなのかな?


 ゴンが「小剛」、キルアが「奇牙」とかはあってるっぽいけど。
  


 モノローグらへんとかもまあ普通に訳されてるっぽくはある。
 


 また、印刷がボケてるというか、ハーフトーンかけそこなったみたいなページも結構あって、どうやって版作ってるのやら・・・。
 


 ネットでのデジタルコピーもだけど、こういうを無くすのもなかなか難しい話ではありそうです。
 正規版の規模はわかっても、海賊版の規模はわかったもんじゃあないからなあ。



 といった所で今回はここまで。