古本屋で映画パンフ探してたらなんでかこんなんが混じってたんで買ってきた。
香港の天下出版が出してる(た?)「超快版雙週刊」のワンピース。
これは2006年の夏ごろのものなんで、今も出続けてるのか不明。(出版社サイトhttp://www.comicsworld.com/見てもよくわからない)
通常の単行本の翻訳版は見たことあったけど、こんなのもあるんですね。
サイズは今週のジャンプと並べるとわかるけど、雑誌そのまま。(厚みの分ジャンプが大きく見えますか)
中に掲載されてるのは419話「英雄伝説」、420話「バスターコール」の中国語訳。*1
擬音はそのまま、吹き出しの中だけ置き換える形の翻訳ですね。
「隔週四出版」ってなってて、2006年8月3日発売。
102巻ってことは、200話過ぎてからこの形態の刊行を始めたってことか。*2
日本でこれらの話が載ったジャンプが発売されたのが、2006年7月15日*3、2006年7月24日。
420話は、日本から10日遅れってことになりますね。
翻訳版の中でも、かなり早いと思うんですが、そんだけ需要があるってことなのかな。
お値段は10HK$ということで、現在のレートだと110円くらい。
これを高いと見るか安いと見るか。ジャンプは、20作品程度載って240円ですから、2話だと48円か。
倍額、でもワンピだし、・・・安いかもしれんが、単行本待ちも選択としてありうる、くらいの値段ですね。
ちなみに、翻訳が10日後ってどのくらい早いかというと、英訳版はアメリカで来月に55巻が発売。これは1年ちょっと遅れというペースです。
フランスの方が少し早い・・・のかな?いや、こっちも来月55巻だ。Amazon.ukでのフランス語版ONE PIECE予約ページ。巻によって前後するにしても1年遅れペース。
日本で55巻が発売されたのは2009年9月4日ですから、雑誌と単行本の差はあるにせよ、滅茶苦茶早いって言えると思います。
・・・でもこれ、今見たく休載の時はどうすんだろう。出版自体休むしかないよね。
あと、こういうやり方はONE PIECEだけなのか、他の作品でもあるのかもわかんないな。
中身はどんなか
中綴じ、表紙込みで48P。
本編38ページ(19P×2回)以外の部分は、表紙・前号のあらすじ・次号予告が1Pづつ、記事と奥付で4P、広告が3P。
奥付&記事ページには、ジャンプ掲載時の作者コメントが載ってます。
連載表彰式に行った。珍しく原稿上げて行ったので何やらのんびりできました。
100号を記念して行った人気投票の結果が掲載されています。(これは102号)
進行中のエニエス・ロビー編がそのまんま結果に反映された結果っぽいですが、日本と結構順位違うなあ。
1位:ルフィ、2位:チョッパー、3位:ゾロ、4位:ナミ、5位:サンジ、6位:ロビン、7位:ウソップ、8位:フランキー、9位:ルッチ、10位:カク、11位:カリファ、12位:スモーカー大佐、13位:たしぎ、14位:ビビかな。
雑感
漫画雑誌で、「〜しか読んでない」「〜だけ売ってほしい」ってのをやると、こういう形になるんでしょう。
ただこれ、別口でジャンプの翻訳版*4も普通の単行本も訳されてんのよね。
現在最も人気のある作品だけに、こうして正式翻訳が速く出ることで海賊版対策って面もあるんでしょう。
つまり、速報版は翻訳かつワンピースだから出来るって話じゃあないかと。
それとも、アメコミ文化に近い形式てことかな?
ネット販売でバラバラに読める・買えるようにするって案を言う人も結構居るんだけど、多分、それ以前に名前が売れてた作家・作品と、そうでない作家・作品で大きすぎる差が生じるだけだと思うんだよねえ。
まあ、日本では当分こうはならない、とは思いますが。
週刊漫画雑誌について少し考えをまとめてみようかな。
といったところで今回はここまで。