情報中毒者、あるいは活字中毒者、もしくは物語中毒者の弁明

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漫画、あるいは小説、もしくはエッセイなどの
印象、あるいは連想、もしくは感想を書いてるBlog。

フランス語版の「銃夢 Last Order」はちょっと謎仕様でこんな感じ。



 ちょっと前に買った、木城ゆきと銃夢 Last Order」4巻のフランス語版です。

 
 



 英語版と違って、「ALITA」じゃなく「GUNNMU」なんですね。


 参考までに日本語版>銃夢 Last Order 4 (ヤングジャンプ・コミックス・ウルトラ) 英語版>Battle Angel Alita Last Order 4 : Angel Of Protest (BattleAngel Alita (Graphic Novels))


 


 背表紙比較はこんな。作品名と作者名は日本語も併記。デザイン上見栄えいいからかな。


 フランスのアマゾン>http://www.amazon.fr/exec/obidos/ASIN/2723446301見てみると、定価は6.5ユーロなんで、日本円にして700円くらい。
 少しサイズが小さいにしてもオリジナルより安いんだ・



 で、最近の「MANGA」翻訳の常識と異なって、左右反転の右開き仕様。
 



 以下、特に説明が無い場合、左か上がオリジナル、右か下がフランス語版。


 こんな風に、中身は左右反転されています。
 
 



 なので、このシーンなんか右手と左手が逆ですね(寄生獣のミギーがレフティーになったようなもん)
  


 単純に反転ではなく、文字は書き直されてます。背景の結構細かいところまで。
  



 なので、ゼクスの眼帯は左目に、額の数字の6は書き換えられてます。
  


ここからが謎仕様


 ところが、駒によっては、左右反転してない場合があるんです。
 モニター上のデータだから反転すると見難い?
 



 また、コマの並び順入れ替えてるだけだったり。
 
 



 読む方向としてはこう。
 
 


 オリジナルのままなので、よく見るとゼクスの眼帯が逆になっちゃってる。


 この様に反転されていないのが結構あって、刀耳の空手着などもおかしなことに。
   


 合わせに補助線引くとこう。コマによって右前だったり左前だったり。
   


 どういう編集方針なんだろう?

登場人物の名前とか


 基本的にそのまんまですね。


 ガリィ→GALLY
 


 ゼクス→SECHS
 


 ザジ→XASI
 


 空手連合軍は「TOJI」「HOGAN」「GAVITT」最後だけ少し。
 流派名もそのまんま「超電磁」「冴天狗」「我道会」をローマ字書きにしただけ。
  


 とはいえ、結構細かく欄外に註が追加されています。これは冴天狗流の説明。
 

 
 あと、「超電磁」は「SUPER ELECTRO-MAGNETISME」など。


おまけまんが


 も翻訳されてるんですが、この巻のおまけ、「外国ファンには分からんネタ」ってのをそのまんま訳ってどうなのこれ。

 
 


LES
FANS DES
AUTERS
PAYS VONT
COMPRENDRE
QUE
DALLE!


 といったところで今回はここまで。


 しかし、4巻で戦った刀耳と15巻銃夢 Last Order 15 (ヤングジャンプコミックス)までどころか、雑誌上でもまだ決着がついていないとは、予想もしてなかったなあ。