以下の六章に別れてまして、1955年11月〜1956年4月まで、全26回にわたって放送されたラジオ番組が基だそうです。
この本(かラジオ放送)をモトネタにして広まった知識が結構あるんじゃあないのかな。
西洋から来た言葉の章は、外来語、由来の地、食べ物、服装関係、住居関係、てな分け方で、今では使わない言葉・一般的でない表記なんかも色々。
- ハイシライス(ハヤシライス)
- シャッポ
- ソップ
- コール天
- 金モール
- キャラコ
- トタン
- ターフル(テーブルのこと)
- スベタ
とか。
また、「訳語あれこれ」の章では
「郵便」「切手」「為替」「はがき」などという言葉は前島密が考え出したもの、あるいは採用したものであることがわかります。 (中略)はがきでありますが、この名まえは、前島の友人で、当時大蔵省紙幣局印刷部の監督であった青江秀という人が考え出したもので、これに賛成する人が多かったので、これを採用したのであります。
福地源一郎は(中略)・・・主義の主義ということばや、ソサエティーの訳語としての社会ということば、(中略)なんといっても活動写真という言葉がかれによって命名されたということでしょう。
てな話など。
なかなか面白い。
復刻版?ことばの生い立ち (1978年) (ことばの研究室)もあるようなので、そっちを探してみてもいいかも。