「ライフハック」って日本語に訳すと「おばあちゃんの智恵袋」なんじゃあないのかなーと思う。
ベッドで半身を起こして本を読むときは、お腹の上に枕か、ティッシュ・ペーパーの箱を置き、その上に本をのせましょう。
ちょうどよい高さになって、腕と肩に余計な負担をかけません。
ひざをちょっと立てて枕を置き、そこに本をもたせかけて読むのも楽です。
ミセス・ヘロイーズの暮らしのヒント P220より「楽な姿勢で本を読むには」
アメリカで1960年代に刊行、シリーズ累計440万部以上出たベストセラーの1972年に出た日本語版より。(↓のAmazonはもう少し後の再版ですかね。)
私の手元にあるのは1972年の5版。表紙は水森亜土。
いわゆる「主婦の智恵」本なんですが、流石に今読むと使えない、というか時代が違うなーというのも多い。
- 八ミリ映画の楽しさを倍増するには
- 同時にカセットテープで音声も録音しておきましょう
- レコードがゆがんでしまったら
- 二枚のガラス板に挟んで日光のよく当たる場所に平らに置いておく。日が沈んでから取り入れればよい。
「八ミリ映画」とか「レコード」なんて実物見た事無い人も多いんじゃあないのかな。
ヘロイーズさんについて
さて、この本、1961年にアメリカの地方紙で始まった「ヒント・フロム・ヘロイーズ」というコラムが初出だそうで、日本風に言えば「おばあちゃんの智恵袋」のようなノリでしょうか。
なので、掲載されてる四一四個の(一応日本向けに選定されたということになってる)暮らしのアイデアも、洋風なのが多いです。
この本の解説に拠れば(少し省略したり繋がるように書き直してます)
ヘロイーズは「ヒンツ・フロム・ヘロイーズ」という新聞のコラムを持っている。
このコラムを掲載している新聞の数は約六百紙。アメリカばかりでなく、外国にも紹介されていて、その数は二十ヵ国にのぼる。
(中略)
(1961年に『ホノルル・アドバタイザー』紙で)このコラムが始まってから、たったの十日間のうちに、ヘロイーズのところへ十万通の投書が押し寄せた。共感の手紙、感謝の手紙、それからわが家のヒント・・・・・・。
(中略)
十年間のヒントが、これまでに五冊の本にまとめられている。いずれもベストセラーで、合計四百四十万冊売れたという。
六百、十万、四百四十万、とこの辺は穴埋め問題として試験に出ますよ。
また、影響力も大きくて現在の日本におけるみのもんたみたいな現象を起こす人でもあったらしい。
どういうわけか、アメリカ市場である日突然ココナッツ・バターの値段が急騰した。
『ウォール・ストリート・ジャーナル』がこの原因を追求した結果、「ココナッツ・バターを毎晩顔に塗って寝ると、小ジワ予防になります」とヘロイーズがコラムに書いたのであった。
さて、実は現在もヘロイーズさんは活躍中。ホームページはこちら
http://www.heloise.com/index.html
・・・と、言いたい所ですが、実はこちらは二代目なんですね。ちょっと珍しい。
2006年には新装版(多分、中身は大幅に変わってると思うけど)も出版されています。
どの位の項が共通なのか、とか調べても面白いかもしれませんね。
といったところで今回はここまで。