こないだ
って記事を出したら、こういうリプライを頂きました。
@soorce 自分の本棚見てて思い出しましたが、『コーヒーもう一杯』なんかもそうですよね。あとギャグでも、金平守人のシリーズとか、喜国雅彦の『MAHJONGまんが王』あたりは、なんかオムニバス感がある気がします。
2012-03-07 21:51:46 via web to @soorce
で、コミックビームってそういうのの宝庫じゃあないかと。
短編連作、シリーズ読切的なのも含めると、一話完結型が多いんですよ、ビームって。
なんで私がこの雑誌を好きかって、そうだよ、これだよ、と膝を打ちました。
過去に連載されていた「一人オムニバス」な作品
- 入江亜季「群青学舎」
- 福島聡「少年少女」
- いましろたかし「ラララ劇場」「続・ラララ劇場」「びっくりまん」
- 山川直人「コーヒーもう一杯」
- 河井克夫×市川ラク「趣味の店ヨーロッパ」
- しりあがり寿「ゲロゲロプースカ」
- 竹本泉「よみきりもの」「よみきりものの・・・」*1
また、金平守人のもタイトルこそ変われずーっと一人オムニバスでしたね。
「シリーズ読切」や「短編連作」と言ったほうがよさそうなもの
など。
今は大人気看板連載作である「テルマエ・ロマエ」も元々はたまーに登場する読切シリーズだったんですよね、そういえば。
コミックビームでは、上記の様に毎回違う話でなくても、一話完結型の作品や読切作品多いです。
奥村編集長セレクションの短編アンソロジーが出てるくらい。
奥村編集長の方針、なんでしょうねやっぱり。
雑誌で面白く、単行本も面白い。
やっぱり読もう!コミックビーム!
雑誌一冊での満足度の話
「漫画雑誌」の発行ペースは今、週刊から年3回刊まで様々なんですけど、一冊「だけ」読んでの満足度・充足度ってのにはかなり差があると思います。
例えば、昼飯食いに入った定食屋やコインランドリーで普段読んでない雑誌を手にとって読むことを想定してみます。
現在は、何週も(何ヶ月も、何年も?)続けて読んでることが前提で作られてる作品が非常に多くて、その一冊だけだと何がなにやらって事もありそうです。
とはいえ、同じ週刊少年漫画雑誌でもショート・一話完結作品の数に差があるのですが。
今だと、チャンピオンが一番多く、ジャンプ・マガジンは同じくらいの数、サンデーが一番少ないかな。
(参考記事>週刊少年四誌、2011年のGW合併号を比較してみる)
一話完結型は季節ネタや時事ネタに対応できる柔軟性・即応性というのも売りですかね。
ジャンプでは「こち亀」があるので、ある意味磐石なのですが、サンデーはもうちょっとショート増やしてもいいんじゃあないか。
ただこれは、現在の漫画市場がコミックス主体(2011年では、コミックスが2,253億円、雑誌は1,650億円)というのも影響してると思います。
長編ストーリーのほうが単行本出しやすい(ページ数的にも)し、売れ行きも見えやすいだろうし。
基本的に雑誌単体で黒字って事が少ないためか、雑誌によっては、休載が凄く多かったり、主力作品が殆ど載ってない号があったり(電○系のとか、ヤング○ニマルとかなあ)なんてのは問題だと思うんですが、どうなんだろう。
最近、欲しいのだけ単行本で買えばええやんけ、と所謂オタク系雑誌ってのをあんま読んでないのってその辺もあるんですよね。
閑話休題。
週刊の雑誌の場合は、発刊ペースが速いのでまだいいのですが、月刊の場合、一ヶ月のうちにその雑誌しか読んで無いって人は少ないと思うんですわ。
なので、月刊で連載されてる長編型のストーリー作品の場合、(たとえページ数は多くても)遅い、と感じてしまう事があるんですね。
重めのヒキで終わっても、次の号が出るまでが長くて、かといって単行本で読むと詰まってて、と。
故に、読切形式、一話完結、一人オムニバスなんかがあると、「その号」の満足度が高くなるんですわ。
号毎のムラは大きくなるんですが、「雑誌」としては面白い。
新規で読み始める、そこに掲載されてる作品の単行本が面白かったから雑誌も読んでみようかな、って人からしても次も買ってみようかな、と繋がると思うんですよね。
付録で立ち読みさせない戦略もいいけど、そういう方向も検討して欲しいんですよね。
難しいかもしれないけど。
といった所で今回はここまで。