情報中毒者、あるいは活字中毒者、もしくは物語中毒者の弁明

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漫画、あるいは小説、もしくはエッセイなどの
印象、あるいは連想、もしくは感想を書いてるBlog。

2010年に読んだ読切漫画から、印象に残った10作品




 単行本については色んな人がやってるし、ということで、自分が読んでる範囲内で面白かった物。前後編も含みます。


 自分の感想記録中から「読切」で検索すると480作品くらい(シリーズ読切なんかも含んる)なので、そんな多くからのセレクトじゃない、というのは一応ご了承ください。「面白かった」よりも「印象に残った」が正しいのでタイトルはそうしました。
 順位付けは特に無いんで、作品名あいうえお順です。

10作品

  1. 明日の宙(朽葉狂介×ふくしま政美) 近代麻雀
    • どこまで原作の範囲かわからんし、言ってる意味が不明だが、とにかく凄い迫力。
  2. 炎魔VSバーサス-ドロロンえん魔くん外伝-(永井豪×せがわまさきビジネスジャンプ
  3. 火薬(立原あゆみ) ヤングチャンピオン
    • あの「本気!」と「仁義-JINGI-」のクロスオーバー
  4. 斬り介とジョニー四百九十九人斬り(榎本俊二)月刊アフタヌーン
    • 112ページ一挙掲載、有無を言わせぬ大迫力血飛沫ジェットコースター。
  5. KINTOKI-金目族のトキ-(鳥山明) 週刊少年ジャンプ
  6. 黄金餅(丸尾末広) コミックビーム
    • 落語翻案なのですが、取りだされたのの「色」がすげえ。
  7. 25時のバカンス(市川春子) 月刊アフタヌーン
    • この人の作品は深々と来るものがある。
  8. 破壊症候群(阿部共実) 週刊少年チャンピオン
    • 新人作品。妙な冷たさと勢いがあった。
  9. フルメタル父さん(大和田秀樹) 別冊漫画ゴラク
    • こちらも色んな所で活躍中の大和田秀樹。オヤジ雑誌だろうと青年誌だろうと、制約を感じさせない。
  10. 夜釣りのシンサク(みずほだい×菊地昭夫) 週刊漫画ゴラク
    • 色んな所で活躍中*1菊地昭夫、バカ漫画路線で楽しかった。


 読切は単行本になるのが遅かったりならなかったり、読み逃しちゃうとそれこそ国会図書館行きになっちゃうのが問題。
 だから皆も雑誌読もうぜ!



 現在までに単行本に収録されているのは、斬り介とジョニー四百九十九人斬り (KCデラックス)だけですね。




余談1 番外


 番外として、以下2作品。



 上はかってに高橋ヒロシ―画業20周年企画高橋ヒロシトリビュートコミック集 (少年チャンピオン・コミックス)に収録されてます。下は、吼えろペン (サンデーGXコミックス CHRONICLE)への予告ですね。

余談2 読切の多い雑誌・少ない雑誌

 実際、自分が読んで感想書いてる読切の数は、全体からすると非常に少ないです。
 エロ漫画雑誌を数誌講読してれば、2,3ヶ月で500作品くらい読切を目にしてるって考えられますから。



 読切って、新人やゲストがその雑誌に登場する良い機会ではあるけど、雑誌によって頻度が全然違います。
 単純に読切じゃなくてシリーズ連載(4週位?)にする雑誌もあるし、毎号最低1作品は載せる、という方針の雑誌もある(ジャンプSQとか)
 逆に、月刊少年マガジンなんかは全然読切載らないですよね。


 そもそも、少年誌や青年誌では連載こそメインなんですが、エロ漫画雑誌、レディコミ雑誌は殆どが読切、少女・女性誌では読切が多い、ということが出来ると思います。
 なので、その辺主体に読んでる人だと、年間2000〜3000くらい読んでても不思議じゃあないと思います。


 もちろん、プロの漫画家さんや編集者さんだと、新人賞選考過程なんかでもっととんでもない数を読んでると思います。
 そういうの含め、もっと沢山読んでる人による年刊ベストとか知りたい所ですね。


余談3 読切競作とか


 複数作家による読切競作シリーズも色々ありました。
 ジャンプのスーパーレジェンドシリーズ始め、ビッグコミックスペリオールの「秘密基地」、ヤングマガジンの「嗚呼、青春のヤングマガジン」(こちらはエッセイ・対談なども含む)も面白かった。



 こういうので描かれた作品って、短編集が出るか、連載作の巻末に特別収録されるかするまでは幻の作品になってしまう場合が多いんですよ。
 短めのエッセイコミックとかだと、全集でも出ない限りそれっきり。
 こういうのをjcomiなんかで配信してくれると、とても嬉しいんですが、難しいんだろうなあ、と。



 といった所で今回はここまで。
 今年の通常更新は今日でおしまいです。皆様良いお年を。