情報中毒者、あるいは活字中毒者、もしくは物語中毒者の弁明

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漫画、あるいは小説、もしくはエッセイなどの
印象、あるいは連想、もしくは感想を書いてるBlog。

読者はがきは何時頃から存在してたのか問題(昭和十六年の例)



 古本屋で昭和十六年(1941年)発行の野崎信夫「花物・實物・盆栽仕立方」(三省堂)という本を見かけて購入したんですよ。



 

 サイズがわかりやすい様に今月のアフタヌーンの上にのっけるとこんな感じ。
 タイトルは当然現在と逆で右から左に横書き。



  

 この中に、こんな葉書が挟まっていました。
 所謂読者アンケートはがきです。古本だとカバー・帯・チラシ・こういう葉書は欠けちゃってることが多いので結構珍しい。



 
 部分拡大



 で、疑問なのがこういう読者はがきを書籍や雑誌に挟み込む習慣って何時頃からあるのか、ということ。
 図書館では捨ててしまうし、送られてしまうと後に残らないし、文章上「読者からの葉書によると〜」って書かれててもそれがこういうものによるのかどうか不明、ってんで何時頃からかよく判らないんですわ。
 もう少し前、昭和一桁頃にはあったんじゃないかなー、とは思うんですが残念なことに証拠はないのです。



 それ以前、明治・大正時代にはあったのか、というのはわかりません。
 官製以外の郵便葉書(に切手を貼って出す)ことが出来るようになったのが明治三十三年(1900年)以降とのことなので、それ以降のどこかなんでしょうけど・・・?
 誰かご存知の方いらっしゃいませんかね。




参考


 
 奥付全体



 
 部分拡大。20と30の漢字が廿、卅ですな。


 

 左下に「配給元」の印。戦時中だから本も配給制だったんですね。



   


 序文は流石に戦時中だけあって「銃後国民の」「傷病将兵諸氏」「職域奉公の念願を」なんて言葉が踊っています。
 


 と言ったところで今回はここまで。