なつかしいのと面白いのというのもありますが、やっぱりすごいですよ、これ。
何がすごいって、収録されてるのが「表紙イラスト」ではなく、連枝タイトルやアオリなんかの入った「表紙そのもの」なんですよ。
1961年39号の「ちかいの魔球」から2007年18号「ダイヤのA」まで*1、集めも集めたり1289枚。
アマゾンに用意されてる一部の画像(1971年の一部ですね)だけみてもお分かりいただけると思うんですが、こんなです。
デザインの変遷と作品の移り変わりというのが見れてとても楽しい。
中には漫画家の写真がメインになってる表紙もあって、1974年8,9,10号の矢口高雄、赤塚不二夫、水島新司ブロマイド3連発はどういう意図でこんななったんだか。撮影:篠山紀信てのもまたすごい。
1986年の4・5合併号では漫画家大集合やってたんですねーなどとおかしな発見も。
それにしてもさよなら絶望先生の表紙登場率は低いですな。ピンはそもそも無いし、脇でも2005年41号の1回しか確認できない。
全連載が〜ってある2008年1号では休載だし。たまたまアイドル表紙回に当たってたのが多いのかもしれないんですけどね。
また、巻末には「少年マガジン創刊の頃」と題されたちばてつやの特別インタビューが掲載されていて、講談社別館でのカンヅメ話やら、10周年時の漫画家集合表紙の思い出なんかを語っています。
怪我エピソードはちょっと洒落になってない。
弱点は新書サイズに1ページ4枚の画像を入れてるもんだからサイズが小さく、細かい文字までは読み取りづらいこと。
定価はなんとか読み取れるので、掲載作品数とあわせての参考にはなるかも。
あ、そうそう、同時発売の「少年マガジンの黄金時代 ~特集・記事と大伴昌司の世界~」も買ったんですけど、これはもう少し年齢上の人向きですね。
面白いは面白いんだけど、リアルタイム見た人はもっと楽しめるんだろうな、というのがわかってしまうんで。
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#なんで「全表紙」コレクションじゃないんだろう。ページが多くなりすぎるから?あとはアイドルやらの肖像権問題もありそう。ジャニーズ系が表紙になってる号あたりの許可取れないだろうし。
*1:あ、野球つながり?