朝目新聞さんのギャラリーに、ブラック・ジャックを他の漫画家が描いたらどうなるか、というネタ絵が掲載されたのが昨年の6月頃ですか。
漫画家17人による競演!「ブラック・ジャック」
http://asame.web.infoseek.co.jp/tedukas.html
新たなる競演!漫画家14人による「ブラック・ジャック」
http://asame2.web.infoseek.co.jp/tedukas2.html
夢の企画だよなあ、などと思っていたら、秋田書店が本当にやっちゃった。
ヤングチャンピオンの「ブラック・ジャックALIVE」とサスペリアミステリーの「ブラック・ジャックM」、週刊少年チャンピオンでも本家の再録とブラック・ジャック 〜黒い医師〜@山本賢治が掲載、エレガンスイブでも読みきりが載るわ、もうやりたい放題。*1
で、今年の4月と9月にそれを纏めた「BLACK JACK MAGAZINE」「BLACK JACK SPECIAL」が発売されたわけです。
表紙はこんなん。
描きも描いたり、合計で40人。*2
そこで、それぞれの作家の作品からなるべく正面顔を集めてみたらこんな事態に。
これだけじゃ誰が誰やらだと思うんで作家名と番号対応表。*3
- 青池保子
- 秋乃茉莉
- 井萩寿一
- 乾良彦
- 大橋薫
- 大舞キリコ
- 岡崎能士*4
- 御茶漬海苔
- 垣野内成美
- 風間宏子
- 風祭壮太
- 金子玲美+月嶋つぐ美
- きくち正太
- 北見けんいち
- 近藤佳文
- 佐藤千江子
- 佐藤マコト
- 柴田昌弘
- 芹沢直樹
- 千之ナイフ
- 宗美智子
- 高口里純
- 高倉あつこ
- たがみよしひさ
- 田口雅之
- 立原あゆみ
- 手塚治虫
- 手塚"ヴィジュアリスト"眞
- 鳥羽笙子
- 永井豪
- 西口司郎
- 葉月京
- 細馬信一
- 碧ゆかこ
- 村生ミオ
- 八神健
- やまだないと
- 山本賢治
- 吉川うたた
- 吉富昭仁
どれもこれも強烈ですが1、13、14、26、35、37あたりは格別です。
しかし、調布市民さんのネタで取り上げられた漫画家の中ではわずか2人しかかぶって無いんですね(8、30)。
・・・ところでですねえ、これ、9/28のニュース記事なんですけど、
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/hyogo/news/20050928ddlk28040520000c.html
永井豪さん、手塚作品語る 「『ブラック・ジャック』のリメークを描きたい」
「デビルマン」「マジンガーZ」など数々のヒット作を生み出した漫画家の永井豪さん(60)が27日、宝塚市武庫川町の市立手塚治虫記念館で、トークショーを行い、手塚作品にまつわるエピソードなどを披露した。
トークショーで永井さんは、手塚作品との出会いは「ロストワールド」だったとし、「4歳の時、5人兄弟の長男が買ってきた手塚マンガの4冊の中にありました。兄たちに絵本代わりに読んでもらった」と語った。
また、手塚さんに弟子入りしようと虫プロを訪ねたが、出張中のため別の漫画家に弟子入りしたエピソードや、作風について「いろんな漫画家がいるが、私が手塚作品に一番似ている。今後『ブラック・ジャック』などのリメークを描きたい」とも話した。
トークショーは現在、同館で開かれている「手塚治虫とトリビュートマンガ展」と連動した催し。同展は手塚さんの作品に影響を受けた漫画家たちが独自の解釈でリメークした作品とオリジナル作品を比較展示。永井さんは手塚作品「魔人ガロン」をリメークした「魔人王ガロン」を展示している。同展は10月25日まで。
4月のことを9月にはすっかり忘れてる永井先生は素敵だな、と思いました。
goisuさんのコメントより
ブラックジャックではなく「どろろ」のリメイクが構想にあったとおっしゃっていました。
ブラックジャックについては他の漫画家よりも一番手塚先生に似せようと思って描いた、とおっしゃっていました。
ということなのでブラック・ジャックALIVE「嵐の夜に」で描かれたブラック・ジャックによってパワーアップした永井豪版百鬼丸を。
・・・ガトリング砲付いてますね。あと火炎放射器とミサイルも仕込まれてました。ブラック・ジャックは何の為にそんなものを家に置いていたんでしょうか。
やっぱり永井先生は流石だな、と思いました
※10/18 20:40 誤字修正、URL追加、註追加など(絵はいじってません)
※10/21 22:20 goisuさんのコメントを受けて永井豪版百鬼丸の画像を追加。