「なるたる」「ぼくらの」「のりりん」なんかで知ってる人も多いかと思う、鬼頭莫宏。
先週発売の現在店頭に並んでる、講談社イブニング2018年12号に、新人賞の審査委員長という事で特別掲載されたインタビュー(前編)で
「COMICペンギンクラブ」という成人向け雑誌で何本か描いたりしてました。
と、そうだったのか、という情報を明らかにしておりました。
Wikipediaにも載ってないらしいけど、これ調べようと思ったらどうするかな、とちょっと考えてみました。
結論
調査難易度は、A〜Eの5段階でCくらい。簡単、少しお金と時間がかかる。半日、3300円程度(移動時間・交通費別)。
手順
まずはWikipedia。載って無いよね、と確認。
鬼頭莫宏 - Wikipedia
あと、デビュー作の情報とかもここから。
- 掲載雑誌名を特定する
これはそのまま「COMICペンギンクラブ」で確定。
- 掲載時期を特定する
これはインタビュー中の情報から、最初のデビュー(1987)から、「ヴァンデミエールの右手」(1995)の3年前(1992)までの間のどこか。
チャンピオンの新人賞入選よりは前だろうから1991までかなあ。
少し余裕を持たせて、1988〜1992の5年間調べておけば充分カバーできるだろう。
- どこに雑誌があるか特定する
自分でバックナンバー持ってるとかじゃあないかぎり、専門図書館などに行かないと無いだろう。
ということで、メディア芸術データベース→マンガで雑誌名から検索する。
Manga / Media Art Database
エロ漫画誌だけに国会図書館などには殆どない。
しかし、該当期間のは米沢嘉博記念図書館で全部所蔵してるのがわかる。
- 利用料金などを特定する
米沢嘉博記念図書館のHPを見る
米沢嘉博記念図書館TOP
利用料金を見てみれば、一日会員が300円。
1冊当たり100円=1年12冊×5年分=6000P必要だけど、1日閲覧券3000円買えばいい。
なので3300円でいけますね。
コピーするならもうちょいかかる。
あとは、開館日・時間をチェックして、自分の都合のいい時にいけばOKですね。
補足
もちろん、絵を見てこの作品だ、と同定する程度の眼力は必要ですね。
全く違う絵柄と名前に変えられてたらわからんかもですが。
また、雑誌調査あるあるなのですが、漫画の「作品タイトル」「作者名」が書かれる場所が複数あって、それが一致してなかったり誤植ったりしてる可能性があるので
は全部チェックしておきましょう。
といった所で今回はここまで。
調査難易度段階
あくまで、漫画の調査に関して私が考えるとこの位という話。
- A:存在するかどうかわからない
- B:存在するのは判ってるが、どこにあるかわからないか、入手に手間や金がかかる(出物がほぼ無いとか、オークションでも高価とか)
- C:どこにあるかはわかるが、少し手間がかかる(専門図書館など)
- D:どこにあるかわかり、入手も容易(近所の図書館、書店、電子書籍・noteなどの有料WEBコンテンツ程度)
- E:ネット上にある
赤本や貸本のを買ったり調べたりしてる人だと、Aより上の難易度も多々あるかも。
そして、WEBで公開されてる・されてた漫画の初出とか作者コメントもまたAより上になってしまう事も……。
自分が探してるのだと、ある漫画家がインタビューで「デビュー前に新人賞に応募して3〜4回入選したかな」てな事を発言してて、今のところまだ1個しか発見できてない。
1960年代後半の少女漫画誌だと思われるので、Bですね。(見つかった1個は、漫画誌ではなく週刊セブンティーンのまんが賞だった)