情報中毒者、あるいは活字中毒者、もしくは物語中毒者の弁明

情報中毒者、あるいは活字中毒者、もしくは物語中毒者の弁明


漫画、あるいは小説、もしくはエッセイなどの
印象、あるいは連想、もしくは感想を書いてるBlog。

「絶品!らーめん娘」完結によせて




 本日発売のヤングマガジン2013年16号で、友木一良「絶品! らーめん娘」が最終回を迎えました。


 この作品のテーマは一体なんだったのか。
 空虚とエロスのすれ違い、それは「色即是空 空即是色」という言葉にも繋がるのかもしれません。


 以前、食漫画の分類について考えたときにこの様な図を作りました。


 


 しかし、らーめん娘は、タイトルにラーメンが入っていながら、この図のどこにも分類し得ない、もっとおぞましい何かだったのではなのでしょういか。


 この作品を2年もの間掲載したヤングマガジン編集部の本当の思惑は不明です。
 ただ、雑誌内における位置づけや内容からは、この作品が「裏・みなみけ」であったとも考えられるのです。


 どちらも隔週掲載で、交互に載っていた事、三姉妹、大きく舞台移動しない作劇、といった共通点。
 しかし、みなみけで押さえらているエロスをつぎ込み、食事シーンで結局食べる事は無く。


 日常系ではありえない、しかし、物語があるわけでもない。
 不思議な作品でした。


 次回作がどうなるか、というかあるのか?
 平本アキラの様に大化けしてくる可能性だってあるのだよなあ。


 まあとにかく、お疲れ様でした。


 みなみけ(1) (ヤングマガジンコミックス) 絶品! らーめん娘(1) (ヤンマガKCスペシャル)