情報中毒者、あるいは活字中毒者、もしくは物語中毒者の弁明

情報中毒者、あるいは活字中毒者、もしくは物語中毒者の弁明


漫画、あるいは小説、もしくはエッセイなどの
印象、あるいは連想、もしくは感想を書いてるBlog。

「思い出補正」や「経年フィルタリング」による偏見をどうにかするのは結構大変、というのをジョジョの話から考える



 「昔の漫画は面白かったのになあ」「今のバラエティー番組はつまんないよ」「ロックの黄金期は70年代だよね」「あの歌手は俺が応援し始めた頃はマイナーでさあ」「オタクってのは日陰者であるのが昔からの正しい姿なんだよ」etc...
 正負両方のパターンがありますが、昔の事を語るときって、フィルタかかりますよね。


 自分は「思い出補正」とか「経年フィルタリング」と言っています。
 で、こういうのってをどうにかするのってすげー難しいし大変なんですよ。

  • 若い時に触れたものほど印象に残りやすい
  • 詰まらなかった物は忘れてしまってる
  • 当時の思い出番組とかは、トップの方だけしか紹介しない
  • 昔の事を調べるのは面倒くさい


 とか、色んな要因があるとは思うんですね。


 こちらの「ジョジョの奇妙な冒険」についての記事とそこについたコメント、ブックマークでのコメントを参照してみると、(もちろん「連載当初」ってのが大雑把だってのはあるけど)、印象語り・記憶語りがメインですよね。


WEBで参照できる情報をまず探そう


 実際に掲載順位がどうだったとか、表紙に何回くらい登場したとか、そういうデータがWEB上にあるのに参照しようとしてる人は殆ど居ない。
 ちゃんと纏められてるんですよ、こちら↓のページで。


 上の方が掲載順位が低い、という逆型のグラフ表示ですが、毎号の掲載順位がよく分かります。
 なるほど、1部は低め、2部から上昇→安定へってのが数字とグラフで見える。


自分が出せる情報を探し出してみよう


 コメントで、単行本売り上げはどうだったのか、なんて話も出てますか。何処にあるどういう人をターゲットにした書店かでそりゃまあ違うでしょう。
 もちろん、東販や日販のデータ引っ張ってくるのが正しいんでしょうけど、ちょっと無理だなあ。


 そういうのじゃあなしに漫画情報誌とかはちょちょいと探せば出てくる人も多いんじゃあないかと思いますが、それも居ないか。
 じゃあ自分でやりますか。


 3部のあたり、「ぱふ」1991年5月号のデータだと20巻発売の頃。この月はジャンプ勢的には「CITY HUNTER」無双?
 
 
 
 

 「東京ラブストーリー」が大ヒットした時期でも、書店によっては5位、6位に入ってる。



 5部まで完結後「COMIC BOX」1999年6月号での1998年度総合順位を見てみると、ブックイン高知では19位に入ってますね。
  


 どっちも一般書店とは客層違いそうですが・・・。



 やっぱり、具体的な証拠を引っ張ってくる、「客観的」ってな話には踏み込むのが面倒くさいってのはあるのですよねえ。
 そしてもちろん、探しても空振りに終わることもあるし。


 比較的情報が出やすいであろう作品でもこうなんだから、よりマイナーな作品となると大変だよなあ。
 TV番組だと地方フィルタリングとかもあるのか。


 どうしようもないかな。といった所で今回はここまで。