女もすなる黒髪ロングといふものを、男もしてみむとてするなり。
ということで、9月6日、黒髪ロングの日*1にちなんで、男でも惚れる黒髪ロングな男性キャラクターを3人ほど紹介してみたいと思います。
まずは、新谷かおる「エリア88」より、サキ・ヴァシュタール。
中東の国アスランの王子。
外人(用兵)部隊によって構成される空軍基地、エリア88の司令官にして、自らも凄腕のパイロット。
額の十字傷が特徴的。
普段は沈着冷静、しかし、部下と祖国がらみでは熱い所を見せるのです。
髪の長さとしては、肩甲骨の下くらいまでですかね。戦闘機なのにマスクやヘルメットのバイザーは?ってのは作品内のお約束なので言いっこ無しということで。
次いで、魔夜峰央「パタリロ!」より、ジャック・バンコラン。
イギリスのMI6に所属し、殺人許可証を所有する超絶エージェント。
美少年をこよなく愛する男で、浮気癖さえなければまとも(!?)な人物なのですが、パタリロが絡むと色々と崩れます。
しかし、麻薬とマライヒ*2がらみでは真剣かつ冷酷に徹し、その恐ろしさを見せ付けてくれます。
髪の長さは膝位までか、それより長いくらい。(時期によって違うかも)
永井豪スターシステムにおける美しき男性キャラ、身堂竜馬。
そもそもは「ガクエン退屈男」で登場した革命の志士。
バイオレンスジャックにおいては「関東」を揺るがす強力な力を持つ者の一人として活躍します。
多分に女性的な面も見せ、「イヤ〜ン」という軽い場面から「門土さえ居ればいい」という狂乱まで、そして、「ガクエン退屈男」ではXXXXだったのが・・・。「身堂」と「三泥」もまた違う点ですね。
描かれた時期によって結構変わるのですが、強い意志(思念)を持つ、熱い男でもあります。
戦いに身を投じている、というのがこの3人の共通点。
また、明確に女性嫌いを公言してる*3バンコラン、門土がいればそれでいい竜馬、禁欲的なサキ、と違いはあるものの「女性の影が感じられない」という共通点があります。
本来、男性でありながらの長髪はマイノリティであり、同性愛的であったり、女性的であったりするかもしれません。それであるがゆえに、女性の影が排除されている。
しかし、それらとはまったく違った「戦う男の強さ」を見せるギャップとして「黒髪ロング」が使われた時、その落差と美しさが読み手に衝撃をもたらしてくれる、と言ってもいいのではないでしょうか。
そういや、サキとバンコランは結構なヘビースモーカー。
髪の毛に紫煙の香りが染み込んでいるでしょう。
時代劇・幕末漫画入れると由井正雪みたいな総髪も黒髪ロングに分類されるのでしょうが、そこは今回は無しの方向で。
と言ったところで今回はここまで。