情報中毒者、あるいは活字中毒者、もしくは物語中毒者の弁明

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25年前(1981年)の立川レーガン(現:快楽亭ブラック)への取材記事。「わたいが総理大臣だったら全国のトルコ嬢、並びにトルコ関係者に国民栄誉賞をあげたいでんな。」


 この師匠は昔っからこうだったんですなあ。

トルコ泡談 有名人が語るトルコのお話

わたい、実は・・・・・・
    早漏ですネン

 立川レーガン(快楽亭ブラック) 1981年 写真
 落語家 立川レーガン*1


 トルコはよろしなあ。あんなにいい所、他にはおまへんで。ほんまは毎日でも行きたいんやけど、予算の都合でそうはいかないのが残念ですわ。わたいらの稼ぎでは月に二、三回が精々ですな。そやからわたい、あのトルコロジストとかいう、スポーツ新聞や週刊誌にトルコの記事を書いてる人がいてまっしゃろ。あの人たちがうらやましゅうてねえ。だってそうでっしゃろ。会社の金でトルコへ行って、それを書いて金儲けしまんのやろ。こんないい商売、他におまへんで。


 えっ、トルコのいい所でっか。まず第一に清潔なことやね。昔は女郎買いにおみやげは付き物やった。梅のおみやげとか、淋しいおみやげとかね。それが、この頃のトルコはどないだ。ナマでやったかてそんな心配あらへん。かえって女子大生や人妻と遊んでおみやげ貰ったて話、よう聞きまっせ。
 それに最近のトルコは女の子の質がようなりました。ちょっと前までやったら、こっちがなけなしの銭はたいて行ったのに、出てきたのはえらいオバン、ひょっとしたらうちの母親よりも年上違うかしらんと思うくらいのがちょくちょくいてましたで。男はただでさえSEXの後にはむなしさを感じる動物やのに、ましてや相手がそんあオバンやったらむなしさの二乗でっせ。「ああ、えらい損した。こんなことやったら家でセンズリかいた方がよっぽどましやった」て何回反省したことか。けど今は違いま。女優も顔負けといった美女がウヨウヨしとる。ほんまにうれしゅうなりまっせ。
 何といっても一番いいのはサービスでんな。泡踊り、タワシ洗い、潜望鏡、ローション洗い、次から次へ新しいテクニックを開発してくれよる。おまけに近頃はバイオレンスサービスが流行っとるさかい、時間内やったら何発でもいけまっしゃろ。これがよろし。ここだけの話やけど、わたい実は早漏ですねん。そやさかい以前は入れた途端にイってもうたり、ひどい時なんかは洗われてる間にイってもうてえらい恥をかきましたけど、バイオレンスやったらいくらでも取り返しがききますもんなあ。


 この間、小沢昭一さんと話をしたら小沢さん、「最近のトルコは堕落した。全国どこのトルコへ行ってもサービスが画一的でおもしろくない」 えらい怒ってましたけど、わたいはそうは思いまへん。そら小沢さんみたいな通人にはおもろないかもしれへんけど、画一的いうことは当りはずれがないというでっしゃろ。せっかく命の次に大切な金を出していくんやもん。この方が安心できまっせ。


 男の体にあんなにたくさん性感帯があるのを教えてくれたんもトルコのおかげでんなあ。それまでは男の喜びいうたらただイク瞬間だけでしたやろ。それがあんた、トルコ嬢のサービスのおかげで快感が何倍にも増えました。フェラチオかて昔は女の子に頼んでも変態あつかいされて絶対にしてくれなんだ。それがトルコのサービスのプログラムに取り入れられたおかげで市民権を得て、今じゃ女子高生から平気でペロペロしてくれよる。わたいが総理大臣だったら全国のトルコ嬢、並びにトルコ関係者に国民栄誉賞をあげたいでんな。


 そうそう、トルコいうたらおもろい話がおまんねん。雄琴にね、オカマのトルコ嬢(??)がいて、テクニックが抜群なんで評判や言う噂を聞きましてん。わたいも北は札幌、ススキノからミナミは沖縄まで、色んなトルコへ行って遊んでるけど、男のトルコ嬢とはまだやったことがない。話のタネにやってこよう思てはるばる新幹線に乗って雄琴まで行ってきましてん。「江戸城」いうトルコですわ。フロントでそのオカマのトルコ嬢を指名してびっくりしましたな。ナ、ナ、ナント、その店の他のトルコ嬢よりサービス料が五千円高いんです。女より男の方が高いなんて、ちょっと信じられまへんでしたな。おまけに先客が二人いてるさかいに三時間待ってくれ言いまんねん。しゃあないさかい待合室へ行きました。四十過ぎの陰気なおっさんが一人いてまんねん。このおっさんじきに順番が来て、後はわたい一人っきりや。なんで男とやるためにあ長い時間またんならんねん思たら阿呆らしゅうてね。それと未知のSEXに対する期待と恐怖が入り混じったなんとも複雑な心境でしたわ。


 ようやっとわたいの番になって、問題のオカマのトルコ嬢と対面したんでっけど、これが今話題のニューハーフ、松原留美子ちゃんとまではいきまへんが、若き日の江波杏子いう感じのなかなかの美人ですわ。その彼女、個室に入るなり、「ねえ、私のさっきのお客さん知ってる?」「ああ、待合室でちらっと見た。陰気そうなおっさんやろ。それがどないかしたん」「あのお客さんがね、貴方に興味があるんだって。電話番号を教えてほしいって言ってたわよ」わたいすっかりほんまのおホモだちと間違えられてしまいましたんやな。えっ、それで肝心のテクニックはどないやですて。さすがに評判になるだけのことはおます。女以上に色っぽいし、それに男やから男のツボをよう知ってますわな。オカマだけに女にはないゲイがおます。なんちゃって。皆さんもどうでっか。一度経験してみるだけの値うちはおまっせ。



 ということで昨日のガッツ石松の(http://d.hatena.ne.jp/./soorce/20060625#p1)の続き。
 ブラック師匠らしいというかなんというか。
 しかし、落ちのところの「なんちゃって」は記者がつけたんじゃないかなあ、とかも。

 


 この変な関西弁混じり文は、記事からそのままおこした結果です。
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 立川レーガン 1981年 インタビュー記事 左立川レーガン 1981年 インタビュー記事 右






#流石に当時の風俗街マップと入浴料金一覧とかは載せられんよなあ・・・。今でも同名で営業している店があるのかどうか、というのは謎なのだけれども。