情報中毒者、あるいは活字中毒者、もしくは物語中毒者の弁明

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漫画、あるいは小説、もしくはエッセイなどの
印象、あるいは連想、もしくは感想を書いてるBlog。

「ラクゴモン」と「こたつやみかん」、二つの「落研」漫画の話



 あんまりまとまってない。


 落語って、楽しいんですよ〜〜!(クッキングパパ風)
 ということで、講談社から今月発売になった「ラクゴモン」と「こたつやみかん」の話をしましょう。


 ラクゴモン。(上) (講談社コミックス)ラクゴモン。(下) (講談社コミックス) こたつやみかん(1) (アフタヌーンKC)



 高校生、落語、という点は同じですが、「ラクゴモン」はプロ志向、「こたつやみかん」はアマ志向かな。
 カバー下はどちらも必見。


 落語をやる部活・サークルが、何故「落語部」ではなく「落語研究会」って名前なのかというのには諸説あり、明治時代に遡りそういう名前のプロの落語会があったからだとか、落語部ではカッコがつかなかったからだとか、よくわかりません。
 また、何故か略称では「らくけん」ではなく「おちけん」と読むことになっています。


 高校の部活動での落研漫画というと、漫画アクションで連載された、川島よしお「おちけん」おちけん (アクションコミックス)がある。
 それより古いのとなるとすなこ育子の「お笑いを一席!」(これは中学)とか。
 




 プロの落語家以外が落語を演じるってのは、そりゃもう昔からある。
 役者やら小説家やらのエピソードとして「落語を覚えて、教室でやって見せて笑わせた」なんてのが散見される。
 学生じゃあなくて素人がってのを表す「天狗連」って言葉もあるくらい。(ただし、これは落語に限らず、浪曲、講談、長唄、手品なども含む)
 「こたつやみかん」は、その演じる側の楽しさってのを押して来てる。



 中学、高校、大学、どこから始めるかってので差はありそう。
 柳家喬太郎新作落語では、落研をネタにした作品もあったりします。
 キング落語名人寄席 すみれ荘201号室/夜の慣用句



 講談社では、ITANで「昭和元禄落語心中」も連載中。
昭和元禄落語心中(1) (KCx ITAN) 昭和元禄落語心中(2) (KCx(ITAN)) 昭和元禄落語心中(3) (KCx(ITAN))

 こちらは3冊で定式幕だったけど、「ラクゴモン」は背表紙で定式幕カラー。
 

 講談社の漫画と落語の関わりは、「のらくろ」からって言っていいのか。
 そもそも社名が講談速記本から来てるのだし、演芸とは深い仲か。


 週刊少年マガジンでの落語ネタ作品は、川崎のぼる「百笑亭イモ助」(1973年5月)があって、村上よしゆきはそっちつながりもあったんですね。
 

 落語は「誰でも出来るけど奥が深い」というのがある。

  • 完成されたネタ
  • 漫才との差
  • わかりやすさ
  • そっからの深さ


 寄席に行くシーンでは、やはり新宿末広亭がわかりやすい外見。
 定席は東京に四つ、大阪に一つ。


 探せば近くでやってるところは結構ある。
 最初に見せるなら、素人芸よりもDVDでいいからプロのがいいのかなあ。
 いや、親近感なら「知ってる人がやってる」というのが重要かも。



 まとまらないまま、今回はここまで。