情報中毒者、あるいは活字中毒者、もしくは物語中毒者の弁明

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週刊少年四誌、2011年のGW合併号を比較してみる




 明日からGW、ということで、今週発売された週刊漫画雑誌は軒並み合併号。
 週刊少年四誌はこんな風でした。


 


 

価格とページ数


 定価に結構な差が出てきてますが、ページあたりの価格「ページ単価」まで考えるとこうなります。



ジャンプマガジンサンデーチャンピオン
ページ数494536546448*1
定価240260270270
ページ単価0.490.490.490.60*2


 一番安かったジャンプから、一番高かったサンデー・チャンピオンでは30円の差。
 厚さでは、90ページ近い差が。


 ページ単価で考えると、ジャンプ・マガジン・サンデーは0.5円を切っています。これはお買い得。
 (参考記事:週刊少年漫画雑誌はここ30年くらい値上がりしていない)



 ただ、チャンピオンが現在において「高価い」のか、というと、実はそんなことありません。
 例えば本日発売のヤングジャンプは472ページ、330円なので、ページ単価は約0.7円。
 多分、他の3雑誌よりも対象読者年齢が高めである事を考えると、安いくらい。


 中綴じの殆どの漫画雑誌よりも、月刊の平綴じ雑誌よりも、週刊少年漫画雑誌というのは「ギリギリまで安い」ステージで戦い続けているのです。


作品数


 時期や号によって差があるのか、雑誌によって色が出るのか、というのはこっちの方が大きいかも。


ジャンプマガジンサンデーチャンピオン
作品数21282722
ストーリー18222515
ショート・ギャグ2307
読切・ゲスト1320


 ストーリー作品の数で考えると、やっぱりチャンピオン少ないと思いますが、今号では巻頭で60ページ一挙掲載をやってるのです。
 そして、ショート・ギャグ作品の充実度合いで言えばトップ。この辺は一見さんでも楽しめる雑誌、と言えるのかも。
 また、マガジン・サンデーは「勝手に改蔵」「さよなら絶望先生」のクロスをやっているので、読切についてはちょっと特殊かな。
 サンデーは今ショート・ギャグ作品が無いんですね。


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 今週はどこも表4がモバゲー。
 


 他の雑誌含め、ものすごい量の広告出してるんですが、そんな儲かってるんですねえ、モバゲーは。

雑感


 合併号は普通よりも店頭に置かれる期間が長いだけに、編集部的にも仕掛けをしたいところだと言っていいんじゃあないでしょうか。
 マガジン・サンデーは同社・他社他誌からのゲスト作品を掲載、ジャンプは新作読切を掲載、チャンピオンは巻頭で人気作品の注目シリーズを60P一挙掲載。


 読者年齢とページ単価は比例するのかな、とも思うけど、中綴じ雑誌ではかなりまちまちなことを考えると週刊少年誌が特殊すぎてわかりません。


 休載については、うーん、少なめなのかなあ、こういう場合。



 といったところで今回はここまで。

*1:+綴じ込み付録12P

*2:付録を考えると0.59