これなんか自分としては結構最近のような感じもするんですが、この年に生まれた人がもう中学生になろうかという、そのくらい昔。
週刊少年マガジンの1994年23号です。
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奥付より
週刊少年マガジン 5月25日号
この週の漫画*6
- カメレオン (加瀬あつし)
- 将太の寿司 (寺沢大介)
- BOYS BE… (イタバシマサヒロ×玉越博幸)
- はじめの一歩 (森川ジョージ)
- 特攻の拓 (佐木飛呂斗×所十三)
- Jドリーム (塀内夏子)
- 金田一少年の事件簿 (金成陽三郎×さとうふみや)
- A・Iが止まらない! (赤松健)
- 学校の怖い噂 (亜樹直×ひきた美幸)
- 湘南純愛組 (藤沢とおる)
- Dr.NOGUCHI (むつ利之)
- シュート! (大島司)
- レッツぬぷぬぷっ (三ッ森あきら)
- スーパードクターK (真船一雄)
- コータローまかりとおる (蛭田達也)
- 覇王伝説 驍 (島崎譲)
- 破壊王ノリタカ (刃森尊)
- マラソンマン (井上正治)
- HI 5 ! (松田尚正)
- ポチのへなちょこ大作戦 (西本英雄))
- 少年よラケットを抱け (ちばてつや)
今も続いてるのは、はじめの一歩1作品ですが、金田一少年の事件簿はつい最近も復活してたし、終わってないとみなせるかも。
表紙に絵が載ってるのは2作品。A・Iが止まらない!と学校の怖い噂で、新戦力!とのアオリ付。
個々の作品について
巻数は、確認できなかったものは大体そのくらいということで。Amazonに画像が無いのは文庫版などで代用も。
標準は19ページだったようですが、ページ数が多いのが結構あるため各サブタイトルにあわせて書き出しました。
「第〜話」だけじゃなく独自カウント(はじめの一歩の「Round」とか)が多いのが確認できます。でもまだサブタイトルの無い作品もありますね。
連載開始時期だけでは無いみたい。話数表記・サブタイトルのある作品と無い作品の差はなんだろうか。
ジャンプから1位を奪い返した1997年時点まで連載されていた作品はタイトル横に★、同漫画家で別作品の場合は●をつけてみました。
- カメレオン (加瀬あつし)★
- はじめの一歩 (森川ジョージ)★
- 第25巻/現在81巻 2008年度現在連載中。
- Round216 「80年代―――アツイ季節」19P。 木村と青木が80年代に高校生・・・ってまあいいか。
- 現在も連載中。
- 特攻の拓 (佐木飛呂斗×所十三)●
- 第14巻/全27巻 1997年まで。
- 第127話 「増天寺――伝説――!!」19P。 天羽が龍を天に飛ばす回。龍神編クライマックスか。この回だけで「!?」が25回もある。
- 現在は秋田書店週刊少年チャンピオンで「竜の国のユタ」連載中。
- アイが止まらない! (赤松健)●
- 第1巻/全9巻 1997年まで(途中からマガジンSPECIAL)
- Program.5 「笑う侵入者」22P。 コンピューターウィルスが、な回。流石に絵が全然違うな。今の絵柄だとこうなるみたいですが>
- 現在は週刊少年マガジンで「魔法先生ネギま!」を連載中。
- 学校の怖い噂 (亜樹直×ひきた美幸)
- 第1巻/全5巻 1995年まで。
- 第8話 「トカゲ先生と宇宙人(前編)」24P。 タイトルまんまです。大伴昌司の流れを汲んでいると思うべきなんでしょうか。
- 原作者は週刊モーニングで「神の雫」を連載中。id:agitadashi。キバヤシ。漫画家のほうは不明。
- 湘南純愛組 (藤沢とおる)●
- Dr.NOGUCHI (むつ利之)●
- 第3巻/全17巻 1997年まで。
- 第23話 「予定変更」20P。 試験を受ける決意をする回。
- 最近はマンサンで描いたりもしてました。講談社MouRa(Web)で「復活!第三野球部」を連載中。
- シュート! (大島司)★
- Let'sぬぷぬぷっ (三ッ森あきら)★
- コータローまかりとおる (蛭田達也)★
- 第58巻/全59巻(柔道編、Lを合わせると現在94巻) 2002年まで。
- 話数・サブタイトル無し。19P。 最終決戦手前の天光寺が褌一丁になった回。残り10回くらい。
- マガジンSPECIALで「コータローまかりとおるL」を連載していましたが2004年より無期限休載中。
- 破壊王ノリタカ (刃森尊)
- 第18巻/全18巻 この時点で残り5回くらい。
- 話数もサブタイトルも無し。19P。 トーナメントのはずが9回戦突破、という回。次が10回戦って、1000人以上参加してるのかよ。
- ポイントとしては、原作表記が無くなっちゃってること(初期は村田ひでお原作とあったはず)。見限ったのかループだからもういらないってことになったのか。
- 最近は別冊ヤングマガジンとか。一部で特異な支持を受けてる気もしますが・・・。
- HI 5 ! (松田尚正)
- 第6巻/全6巻 この次で最終回。
- ショット51 「頼もしき相棒」19P。 最終回直前。
- 最近はあんま描いてないような・・・。
- ポチのへなちょこ大作戦 (西本英雄)★
- 少年よラケットを抱け (ちばてつや)
- 第12巻/全12巻 残り3号。
- 話数表記、サブタイトル無し。24P。 (連載上)最後の試合でジャンプサーブが決まり始めたあたり。
- 現在は連載無し。GOLFコミックの表紙はずっとやってますね。
単行本の巻数で総巻数30巻を超える作品がほぼ半分の10作品。
続編や設定を引き継いだ作品があるのが11作品かな。
まあ多いこと多いこと。
週刊少年マガジンの歴史から見た1994年
1994年という年ははマガジンにとって歴史的大転回点でした。
ちばてつやの作品がマガジン誌上から無くなった年なのです。
ちばてつやがマガジンと講談社にとって非常に大きなウェイトを占めている作家である、というのを一寸確認しておきますと、ちばてつやが週刊少年マガジンに登場したのは1961年。*12
それ以降、少年マガジンの半世紀の歴史のうち2/3、三分の一世紀に渡って*13掲載され続けてきたんです。
ちょっと分かりにくいと思うんで、他の漫画家も合わせて1959年の週刊少年マガジン創刊から執筆期間を図にするとこんな感じです。
講談社の単行本総巻数で言えば、梶原一騎の方が多いのかな?
連載作品を挙げれば、
- ちかいの魔球(原作:福本和也) 1961年〜1962年*14
- 紫電改のタカ 1963年〜1964年
- ハリスの旋風 1965年〜1967年
- あしたのジョー(原作:高森朝雄) 1968年〜1973年
- おれは鉄兵 1973年〜1980年
- あした天気になあれ 1981年〜1992年
- 少年よラケットを抱け 1992年〜1994年
と、何れも週刊少年マガジンを語るときには欠かせない作品が並ぶわけです。魔球漫画、戦記もの、学園スポーツ*15 *16、ボクシング、剣道、ゴルフ、テニス。
また、講談社KC*17における番号でも、1,1000,1500はいずれもちばてつやの単行本です。*18
(ただ、現在*19はキリ番*20は欠番あつかいになってます。次に出るとすれば、はじめの一歩の100巻あたりがキリ番復活かなあ、とか思ってますが。次は4500か5000だし、どうでしょうねえ。)
さらにいえば、講談社における最も大きな漫画新人賞はちばてつや賞。
集英社における手塚賞・赤塚賞と並ぶ、いや、青年誌部門も併せればそれよりも大きな賞と言っても過言では無いでしょう。
しかし現在、講談社で現役商品として買えるちばてつや作品は文庫版の「あしたのジョー」のみ。それ以外はすべて品切れ重版未定か絶版。
以前出版された全集もホーム社(集英社系)だし、何やってんでしょうか。権利関係とか人間関係がそんな複雑なんでしょうかねえ・・・。
↓に並べたの、全部講談社以外から出版されてるんですよ。
まあ、読もうと思えばhttp://www.ebookjapan.jp/shop/author.asp?authorid=245でほとんど全部買えるんですけどね。
閑話休題。
そしてこの3年後。ライバル誌週刊少年ジャンプの部数急落もあり、週刊少年マガジンは発行部数首位の座を取り返すことになるのです。
この1994時点での人気作品・作家の作品を温存・延長・続編突入する、という方法で。
しかし、その時にはちばてつや作品は週刊少年マガジン誌上には存在しなかったのです。
といった所で今回はここまで。次回は自社広告とかを予定。
当ブログの関連記事
- http://d.hatena.ne.jp/./soorce/archive?word=%2a%5b%b8%c5%bb%a8%bb%ef%5d 過去記事一覧をタグ「古雑誌」で検索
- 去年の記事まとめ内の「古雑誌」関連など
- 1986年の週刊少年マガジン その1、その2、その3
#そうそう、連載開始時期から見れば、赤松健こそがちばてつやに取って代わった作家だとも言えるんですね。この辺見るとはっきりと。
*1:発売日は1992年5月11日
*2:あの「イガラシ記者」です
*3:表紙・裏表紙含む
*4:表紙・目次を含む
*5:4C:6ページ、モノクロ:4.5ページ
*6:この号での掲載順どおり
*7:はこないだ連載終わったか
*8:2007/12/10 22:30 id:mani2さんのコメントより取り消し線+追記
*9:2007/12/10 22:30 id:mani2さんのコメントより追記
*10:ただ、主役の一人(白石役)が現在は居なくなってしまった森且行の為、同じく漫画原作の「聖闘士星矢ミュージカル」と同じく黒歴史扱いっぽいですが
*11:2007/12/10 22:30 id:mani2さんのコメントより追記
*12:少女漫画では少女クラブなどに1958年から
*13:連載の合間以外に、ヤングマガジンやモーニングの創刊に招聘されての連載の影響などで多少の休止期間はあるものの
*14:これは当初、虫プロ虫コミックス・秋田書店サンデーコミックスから刊行
*15:しかもスポンサー名(ハリスガム)入りで、アニメ化も
*16:それぞれ、別々にスーパージェッター、ハリス無段という前例はあるが、複合として
*18:ハリスの旋風1巻、あした天気になあれ19巻
、同47巻
*19:2000番以降
*20:〜00とか、〜000とか