阪神大震災発生後の週刊少年ジャンプ(1995年10号)の巻末コメントはこんな風でした。
(クリックで大きい画像に飛ぶはず)
- 今回の大震災で被害を受けられた方々に心よりお見舞い申し上げます。がんばって下さい＜健＞
- 連日報道の被害状況を聞き適切な言葉も出ない。被災者の皆様に心よりお見舞い申し上げます＜明＞
- 震災の被災者の方々に心よりお見舞い申し上げます。一刻も早い復興を願ってやみません＜雄彦＞
- 関西からのFLを再読しつつ、1日も早い復興を心から祈っています。頑張って下さい＜光侍＞
- 被災者の皆様、お見舞い申し上げます。政府の遅い対応に比べ世界の早期支援が心を打つ＜治＞
- 被災地のようすをみているととても他人事とは思えません。みなさんがんばって下さい＜はじめ＞
- 今回の阪神大震災による被災者の方々に心よりお見舞い申し上げます。同時に応援も・・・＜ゆたか＞
- 震災地の完全復興は気の遠くなる時間がかかると聞いています。どうか頑張って下さい＜つの丸＞
- 阪神大震災で被災された方々、僕達の想像を超えたご苦労でしょうが頑張ってください。＜春人＞
- 震災の被災者の方々にお見舞い申し上げます。心身ともに大変でしょうが頑張って下さい。＜正也＞
- 心からお見舞い申し上げます。笑って漫画が読める日が一日でも早く来る事を祈ります＜陽一＞
- 震災に見舞われた方々に心からお見舞い申し上げます。お悲しみを乗越えて頑張って下さい。＜陸＞
- 震災の被災者の皆様に心からお見舞い申し上げます。一日も早い復興を祈っています＜まさのり＞
- 今回の震災の被災者の皆様に心よりお見舞い申し上げます。義援金等、私も役に立ちたい＜哲夫＞
- 家のベランダから神戸方向に煙が見え、心を痛めています。心よりお見舞い申し上げます。＜小吉＞
定型の言葉はもちろんあって、しかしそこから外れた部分に作家さんの個性と思いが染み出ているのではないかと思います。
なお、掲載作品と作家は以下の通り。
- 密リターンズ！(八神健)
- ドラゴンボール(鳥山明)
- SLAM DUNK(井上雄彦)
- NINKU -忍空-(桐山光侍)
- こちら葛飾区亀有公園前派出所(秋本治)
- とっても！ラッキーマン(ガモウひろし)
- MIND ASSASSIN(かずはじめ)
- ボンボン坂高校演劇部(高橋ゆたか)
- みどりのマキバオー(つの丸)
- BOY(梅澤春人)
- るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-(和月伸宏)
- 地獄先生ぬ〜べ〜(真倉翔×岡野剛)
- 新ジャングルの王者ターちゃん(徳弘正也)
- キャプテン翼 ワールドユース編(高橋陽一)
- DRAGON QUEST-ダイの大冒険-(三条陸×稲田浩司)
- ろくでなしBLUES(森田まさのり)
- ジョジョの奇妙な冒険 第4部(荒木飛呂彦)
- 影武者 徳川家康(隆慶一郎×原哲夫)
- 王様はロバ -はったり帝国の逆襲-(なにわ小吉)
関西に在住していたのは、なにわ小吉だけだったのかな。
この年の初号が最大発行部数だったのを考えると、震災が無かったらもっと伸びていたのかも、と考えてしまう・・・いやまて、ONE PIECEも今の最新巻が最高発行初版部数だったっけ。
次の初版部数は減る・・・だろうが、しかし。
他の少年誌はどうだったか
マガジンは巻末コメント自体存在していなかったので、編集部からのお見舞いが広告枠に掲載。
サンデーはQ&A方式だったため、震災関連は特になし、同上。
そして、チャンピオンでは・・・震災についてコメントしてる漫画家さんはどれも名言揃いです。
週刊少年チャンピオン1995年9号、10号の巻末コメントより。
これなんかは、覚悟のススメ完全版で読んだ人は多いだろうけど、この時のコメントである事を知ると感慨無量。
- 冷たい雨に濡れて重いけれど君の翼は生きている。憶えていて、もう一度広げる時が来る！(山口)*1
重いことだと分かっているからこそ、明るくしようというのもあったり。
- 勝ったお金を全部救済金に寄付するつもりで競馬場に行ったら大勝ち。よかったよかった。(立原)*2
このコメントはかなり大事なことだと思う。
- 神戸の皆さん。漫画なんか読んでる時じゃないでしょうが、こんな時こそ漫画なのです。(板垣)*3
そこに居るのは自分のファン、という人間なんだというのを端的に表しているかなと。
- 関西の方に、いつもファンレターをくださる方が何人かいるので、とても心配です(高橋)*4
コメントが載った号数が早いと、地震の名称自体が違ってるんですな。
といったところで今回はここまで。
