昨日、漫画家・アニメーターの村野守美が逝去されたとの事。
まだ69歳、早いですよ・・・。
こちらは、「ぱふ」1979年8月号に再録*1された1976年の「まんが家訪問」記事より。
実直というか、真っ直ぐな人柄がうかがえるインタビューです。
「真っ白い紙にケイを引っ張って、何もないところにものを創作するというのがいいんだよねー」
以下からは「職人尽百景」*2の構想が当時既にあったことが伺えます。
「それから“職人づくし”みたいなのも描いてみようと思って資料を集めてるんです。
北斎の絵なんかに面白いのがありますね。
腕の悪い親方もいただろうし、サラリーマン意識みたいなものもあっただろう、そういう人間くさいものを描いてみたいんです。」
最後の一文は、少し悲しい。
現在のマンガを描いてる生活の感想は――
「この前、あるインタビューでマンガ家になってよかったか、と聞かれたけど、七十八十歳になって“マンガをやってよかった”と思えば、それがすべてを語るんだろうけど、まだまだこれからだからね」
ご冥福をお祈りいたします。
WEB上では、日本漫画学院のリレーインタビューが最新かな。