↑のページで現在、講談社ヤングマガジンの創刊号が無料公開中。
古雑誌好きとしては色々と面白いのです。
作品、目次の作者写真はすぐ分かる面白い箇所なので、それ以外の見所をちょっと紹介してみたいと思います。
以下、(XXX/147)はビューワー上のページ数。
自社広告から見える色々
週刊少年マガジン(32/147)・月刊少年マガジンの広告(141/147)が載ってまして、そこでの執筆陣・作品を見ると、ヤングマガジンとどう重なるかが見えてきます。
週刊との平行連載は永井豪、柳沢きみお、小野新二。
もとはしまさひでは、なんと、週刊(微笑キック・オフ)、月刊(はん派が行く!)との3誌連載ということがわかりますね。
で、時期としては青春少年マガジン1978〜1983と丁度重なってまして、あの3人組は、週刊・月刊で小林まこと・大和田夏希が連載中、月刊・ヤングで小野新二が連載中というのが分かります。
広告が面白い
どんな読者層を想定していたのかと、商品価格など、当時の空気が見えるのが広告。
- パイオニアのポータブルステレオ(2/147)
- ダイエット法(10/147)
- カー無線(11/147)
- イラストレーション講座(34/147)
- ボールペン習字(76/147)
- 恋人紹介センター(139/147)
- カッパブックス(142/147)
- アクアスクーター(146/147)
- 双眼鏡付きラジオ(147/147)
結構いいお値段の商品が多いです。
作者の住所が柱に
これは流石に、原本で載ってたはずのが伏字に変わってますね(編集部宛はそのまま)
ちばてつや(87/147)、永井豪(123/147)で確認できます。
以前少し調べてみた事があるのですが、やはり、プロダクションなどの住所を持っている場合には公開していた、と言う時期なのかな。
地側の読者コメントっぽいの
「キャンパスグロッキー」と称して読者コメントっぽいのが載ってます。
何かで募集したのか、編集者がでっち上げたのかは不明。
余談
実は、この創刊号よりも前に「少年マガジンヤング増刊」という増刊が出ていたり、その前年、1979年には新人作家中心の「少年マガジンスペシャル増刊」*1というのがあったりします。
観測気球的な増刊の売り上げが悪かったらどうなってたんだろうか。
ヤングジャンプの創刊が1979年、Be Love、YOU、ビッグコミックフォアレディなど、青年誌・女性誌が出始めたのがこの1980年頃なんです。
漫画を読むのは子供だけではない、というのが共通認識になり始めたのが30年くらい前ってことですね。
*1:マガジンSPECIALは1983年独立創刊なのでそれとは別