情報中毒者、あるいは活字中毒者、もしくは物語中毒者の弁明

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漫画、あるいは小説、もしくはエッセイなどの
印象、あるいは連想、もしくは感想を書いてるBlog。

1969年の週刊少年サンデーはこんな感じ その2 アポロ!アポロ!!アポロ!!!

 ということで前回(1969年、ケンヂ達が読んでいた頃の週刊少年サンデーはこんな感じ その1 基本データと次号予告)の続き。



 この号が発売されたのが1969年9月5日。
 アポロ11号の月面着陸が1969年7月20日ということもあり、(地方にもよりますが)夏休みの初めにアポロ着陸、で、この号が夏休み明けですから、当時のリアルタイム読者の関心が月とアポロに集中していた、というのも納得できます。
 そのため「アポロ」という言葉や関連記事が色々あるんでそれを列挙してみたいと思います。


サンデー宇宙情報「宇宙にいどむ新兵器」


 表2にカラー記事。ここが広告じゃないのって稀少かも。



 週刊少年サンデー 1969年39号002
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 宇宙タクシーと観測用宇宙ステーション。
 でも、どちらも「兵器」あつかいなんですね。


アオシマのアポロシリーズプレゼント(読者プレゼント)

 一応のクイズがあり、正解者にプレゼントを抽選で、というタイアップ広告です。


 週刊少年サンデー 1969年39号157週刊少年サンデー 1969年39号156


拡大画像へのリンク左拡大画像へのリンク右


  • 金賞:月着陸船イーグル5号、アポロステッカーのセット:170名
  • 銀賞:アポロ11号、コロンビア、アポロステッカーのセット:180名


 景品になっているプラモ・ステッカーはそれぞれ以下のようになっています。

  • イーグル5号 1/48モデル:500円
  • アポロ11号:200円
  • アポロ司令船コロンビア 1/280モデル:50円
  • アポロステッカー(7×5で35枚):200円


 サンデーの価格70円から現在の価格にスライドさせると*1、1800円、700円、200円、700円ってところでしょうか。



芸術出版の広告「アポロ11号


 週刊少年サンデー 1969年39号234
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 別冊ふろくつきB5変形100P。
 特製三大ふろく*2として、くみたて天体望遠鏡、くみたて月球儀、くみたて月着陸船がついて定価450円。



柱にも「アポロ」

 週刊少年サンデー 1969年39号 272_all
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 目次ページの柱に「アポロ的マンガ、衝撃的読み物を満載してサンデーは大ばく進中!!」
 とのこと。「アポロ的マンガ」ってどんなんでしょうね。



小学館ダイヤモンド版原色百科事典広告

 背景写真にロケット打ち上げシーン。
 ウメ星殿下が宣伝マスコットだったんでしょうか。


 週刊少年サンデー 1969年39号022
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 全5巻、ほかに別巻索引一冊。でも値段がよく分からない。

  • 全5巻一時払い特価:9000円
  • 各巻特価:2000円(定価各2200円)
  • 別巻(索引):特価800円

 これは、2,200円で売られることは無いって意味なんでしょうかね。



集英社ジュニア版世界のSF広告


 全20巻、各380円。
 この月配本はワイリーの「地球さいごの日」(現在なら、子供向けはISBN:459108499X、大人向けはISBN:4488710018)


週刊少年サンデー 1969年39号189
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 全作品リストはジュニア版SF&ミステリー全集刊行リスト 集英社 「ジュニア版 世界のSF」などをご参考ください。
 下の「夏休みクイズ大作戦」の問題に、「人類がはじめて月面をふんだのはいつでしょうか?」の問題と、プレゼントの1等が月球儀、2等が宇宙船プラモデル。



小学館の学習雑誌広告


 小学四、五、六年生。
 全部に「いなかっぺ大将」が載ってたんですね。


 週刊少年サンデー 1969年39号192
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 10月号は「月」の話題と新学期、ということで、特集記事などに色々と。

  • 小学四年生
    • とくべつ読み物 月に立った男たち
    • カラー特集 テコからアポロまで
  • 小学五年生
    • 特集 アポロは見た!
    • 大けん賞 アポロ11号成功愛読者プレゼント(宇宙レコード、アポロ記念切手、月面地図などがあたる)
  • 小学六年生

アマチュア無線講座広告

 「ハムになろう!!」っていうのは今では通じないですかね。*3
 高橋葉介の「腸詰工場の少女」(ISBN:4885704812)は「ソーセージになろう!」だったりしますが、同等に肉の方かと思ってしまうんじゃなかろうか。


 週刊少年サンデー 1969年39号160
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 図案がロケットな上に、下囲みには「ハムで宇宙に飛び出そう」だとか宇宙時代ナンバーワンの特技だ、とか。
 真ん中の写真の人物は俳優・声優の藤村有弘。アマチュア無線趣味で子供への知名度も高かったことからの人選でしょう。





 といったところで今回はここまで。
 次は読み物関連とかを予定。


おまけ


 前回本文には書いたけど載せてなかった、もーれつア太郎 @赤塚不二夫の「ココロのボスあの日あのとき」はこんなでした。
 第二次世界大戦中のエピソードがなんかEDAJIMAっぽいな。



 週刊少年サンデー 1969年39号024
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※当ブログの関連記事



#一回目は一応「週刊少年漫画の日」合わせで出した、ということにしておこう。うん、そうしよう。

*1:端数は適当に丸めて

*2:いずれもペーパークラフト

*3:当時もあやしい?