情報中毒者、あるいは活字中毒者、もしくは物語中毒者の弁明

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漫画、あるいは小説、もしくはエッセイなどの
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小島功「仙人部落」が連載五十年目に突入


 仙人部落 タイトル


 本日発売の週刊アサヒ芸能誌にて、同誌に1956年の創刊以来連載されている仙人部落@小島功が連載五十年目に突入しました。*1
 現在週刊ペースで連載されている作品としては、最も古くから連載されている作品になります。*2



 今号は2440回目。

仙人部落 れんさいまんが2440


 週刊で50年なら2500回以上行ってる様に思えるかもしれませんがさにあらず。
 年に数回合併号があるため、1年で48〜49回しか掲載されないわけで。それが五十年分たまるとこれだけの誤差になるんですね。


 (ちなみに、新聞漫画の長期連載としてはチャールズ・シュルツ「ピーナッツ」が五十年の記録を持ってるのですが、雑誌連載漫画でギネスに申請すれば世界最長として認められる可能性もあるかも。)


 実はこの作品、メディアミックスも経験済みで、1961年に実写映画化、1963年にはアニメ化もされました。
 アニメの方は、フジテレビで23:40〜から放映されてたそうですから、深夜アニメの遠い先祖とも呼べるかも知れませんね。
 ひょっとするとお色気アニメの開祖でもあるのかな?


 しかしながらこの作品、過去に数度単行本化*3されたのと、筑摩書房現代漫画7 小島功*4に26編が収録されている以外は単行本未収録ですから、映像作品含めどれも入手不可能に近い状態です。
 ただ、絵自体はそんなに変化していないかも。
 左は小島功集に載っていた作品から*5。右は今号。

 仙人部落 昔の絵 仙人部落 今の絵


 また、小島功は黄桜のカッパ等で知名度(絵の認知度)は非常に高いと思うのですが、単行本の数では既に姪の安野モヨコにも抜かれてるくらい*6に、単行本化されない作家なんですよね。
 長期連載の、ヒゲとボイン*7も1冊*8だけ、コオ釈西遊記も2冊だけ*9ですし。


 それにしても、週刊アサヒ芸能では、50年目がどうこうというのが全く書かれていないのが潔くて良いですね。
 ひょっとして、10月の本来の50周年まで待ってるのかしら。



#こじま「いさお」という読み間違いが結構多いみたいで気になる。「コオ」釈西遊記を知らないからかしら?荒川区*10も間違えてるなあ

*1:正確には、アサ芸は1956年の10月創刊なので満50年には少し足りないし、50周年目と言うのが正しいのだろうか

*2:隔週や月刊でもこれ以上は無いとは思うんですが確証がないため

*3:1965年、1967年、1978年。さすがにこれらは持ってない

*4:これね。小島功集 箱小島功集 表紙

*5:1969年以前

*6:60年でトータル40冊ぐらいですか

*7:1974年〜連載中

*8:ISBN:475771808X

*9:連載時期は1978年〜1996年、単行本は1984年に2冊同時発売で、1978年〜1979年の部分のみ収録

*10:http://www.tcn-catv.ne.jp/~acc/hito/hito/100kojimaisao.html