情報中毒者、あるいは活字中毒者、もしくは物語中毒者の弁明

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漫画、あるいは小説、もしくはエッセイなどの
印象、あるいは連想、もしくは感想を書いてるBlog。

やなせたかしの「大人漫画」時代の作品はこんなだった(1962年)




 10月13日、やなせたかし先生が逝去されました。
 94歳、大往生だったと思います。(以下、敬称略)


 さて、やなせたかしは、御自身が方々で語っておられたように、当初は所謂「大人漫画」を描いていました。
 しかし、その時代(そして現在もですが)、大人漫画・ナンセンス漫画と呼ばれるものは殆ど単行本になりませんでした。
 故に、当時どんなのを描いてたのかって、雑誌資料にあたるしかないんですね。


 ということで、手元にあった「週刊漫画TIMES」1962年4月18日号(定価40円、全100ページ)を見てみると、こんなでした。
 表紙
 

「泣きつらのカレ氏」


 
 連載4コマ。
 

 
 この頃から、キャラクター性の強い作風だというのが判りますね。


特集 <漫画リーグ開幕>第一球投げました より「抗議」


 複数の漫画家による競作で、この号では野球用語がテーマ。
 やなせたかしは「抗議」をお題に1ページ、2作品。


 全体
 


 部分拡大
 


 
 
 


 艶笑系要素も入ってますな。



 
 名前表記は、ナカグロ入りの「やなせ・たかし」であった事も確認できます。
 当時出てた雑誌を見てみれば、物凄く多くの作品があるとは思いますが、全て探していくとなるとかなり大変な作業になるでしょうねえ。

余談


 目次を見てみると、現役で今も描いてるのって小島功針すなおのお二人くらいですかね。
 他は殆どが鬼籍に入ってしまっている。50年前じゃあ、当然か。


  


 といった所で今回はここまで。