ちょっと古めの「渡り鳥連載」だった漫画を挙げてみる

• 雑誌を変えて漫画の連載を続けることを「渡り鳥連載」というらしい - ［ 悠 々 日 記 ］
• 掲載誌休刊によって複数の雑誌を渡り歩いたマンガいろいろ - 空気を読まない中杜カズサ

　より、複数の雑誌を渡り歩いて続く連載ってこの辺もそうですよね、ということで挙がってないものをピックアップ。
　80年代くらいまでに開始されたものを幾つか。3誌以上渡り歩いたか、または3社以上を跨いで単行本が出てるものです。
　一応連載開始年順になってるはず。

• 火の鳥(手塚治虫)
  • 漫画少年→少女クラブ→COM→マンガ少年→野性時代
    • 同じく手塚作品では鉄腕アトムもかなり多くの雑誌を渡り歩いてます(参考：鉄腕アトム - Wikipedia)
• サイボーグ009(石森章太郎)
  • 週刊少年キング→週刊少年マガジン→月刊少年ジャンプ→COM→週刊少年サンデー→マンガ少年→少年ビッグコミック→SFアニメディア、他
    • 天使編は・・・
• 天才バカボン(赤塚不二夫)
  • 週刊少年マガジン→週刊少年サンデー・サンデーSPECIAL→ぼくらマガジン→週刊少年マガジン・月刊少年マガジン→コミックボンボン
    • これは珍しい「出戻り」の例。ちなみに、今ユニクロで出てるサンマガのTシャツでは、バカボンはサンデー扱いです。*1
• バイオレンスジャック(永井豪)
  • 週刊少年マガジン→月刊少年マガジン→漫画ゴラク→描き下ろしで完結→コミックバンチで「新」として復活
    • 筋肉はゴリラ！牙は狼！燃える瞳は原始の炎！それともこれはデビルマンの系譜に入れるべきか？
• ワイルド7(望月三起也)
  • 少年キング→コミックバンバン→週刊アサヒ芸能増刊号→伝説マガジン
    • 無印→新→続・新→飛葉、他に外伝も。
• 超少女明日香(和田慎二)
  • 別冊マーガレット→花とゆめ→LaLa→フラッパー
    • これは少女漫画として出版社移動→青年誌で復活という珍しい例。
• アタゴオル(ますむら・ひろし)
  • マンガ少年→MOE→コミックバーガー→ネムキ→フラッパー
    • 作品タイトルとしては、アタゴオル物語、アタゴオル玉手箱、アタゴオル、ギルドマ、アタゴオルは猫の森、の順で、漫画版より前に絵物語版も存在します。
• 夢幻紳士(高橋葉介)
  • マンガ少年→BETTY→リュウ→キャプテン→メディウム→ネムキ→ハヤカワミステリマガジン
    • 怪奇編と冒険活劇編では随分違いますが、最後を除き掲載誌は全て潰れております。夢幻魔実也は「学校怪談」にもご先祖様(ゲスト)として登場。
• おざなりダンジョン(こやま基夫)
  • NORA→超人ロックSpecial→コミックRUSH
    • おざなり→なりゆき→なおざり、と変化。今連載してるのは過去エピソードですね。
• カスミ伝(唐沢なをき)
  • 少年キャプテン→コミックビーム→マガジンZ
    • 無印→S→Δと後ろに付く文字が変わりました。↑の文庫版の解説は森薫。
• 轟世剣ダイ・ソード (長谷川裕一)
  • コミックコンプ→少年キャプテン→単行本描き下ろしで完結→キャプテン廃刊で絶版に→文庫版が講談社から。
    • 結局、1巻が3バージョンもあるという事態に。コンプ版はカバー裏におまけがあるので古本屋で見つけたら確認してみては。文庫版ではちょこっとだけ加筆あり。

　朝日ソノラマと徳間書店が多いような気もする。フラッパーは色々受け入れまくってますね。
　少女漫画でもっとあるんじゃないかと思うけど、あんまり詳しくないんでわかりません。
　竹宮惠子「私を月まで連れてって！」は掲載誌は3誌ですが１話目が単発読切だったから「連載」とはいい難いし。(ブライトの憂鬱まで入れれば3誌ですけどね)

#2世モノやパラレル仕切り直しは考慮対象外です。それアリにすると3誌しばりでももっと増えるかと。

*1:証拠：でも、色違いがあるんで、それによって変わってるかも・・・