主とする読者層は違えども、共通する点を多く持つ作家が存在しますね。
- ビジネスプロフェッショナルとしての意識に基づき、読者に期待される作品を発表しつづける。
- プロダクション体制による作品制作を行う。
- シナリオ、作画などにおいて専門家的な分散処理を行い、本人は単なる漫画家ではなくプロデューサー的な役割を主とする。
- 綿密な取材に裏付けられた時事ネタ*1を投入し、作品に反映する。
- と同時に王道・定形の路線から逸脱しすぎることが無い。*2
- 初期には「劇画」というスタイル自体を同業者*3から批判されもしたが読者の高い支持を得て、不動の地位を確立した。
- 商業主義・版権商売という点でも、自ら出版社*4を経営し、積極的に動かしている。
そう、さいとう・たかをです。
しかし、ある意味正反対な立場にこの二人は立っています。
例えば、赤松健はどちらかといえば流動的な読者層を相手にし、さいとう・たかをは固定的な客層を相手にしています。
また、作品におけるキャラクターとプロットの扱い方も大きく異なります。*5
赤松健が同人誌という自ら出版を行っていた立場から商業誌に移ってきたのに対し、さいとう・たかをは貸本や雑誌での活躍ののちに自らの出版社を起こしているというのも正反対と言えなくもない。
どっちも大成功しているのですから、良い悪いとかはでは無いのですが、こういった形での漫画家の頂点が既に例として居るわけです。
1993年にデビューした赤松健は今年で漫画家生活12年目。
さいとう・たかをは1955年デビュー。12年目には「無用ノ介」、14年目には「影狩り」「ゴルゴ13」の連載を始めています。
さあ、赤松健の明日はどっちだ?
参考サイト:http://www.saito-pro.co.jp/ (さいとうプロ公式サイト)
:http://moura.jp/clickjapan/moejpn/ (萌え萌えジャパン)
※この記事は13Hz!様の記事「漫画家、赤松健は絵の流行を数値化して取り入れていた」(http://www.13hz.jp/2005/02/post_30.html)へのトラックバック用として書かせて頂きました。
#ここで疑問が一つ。話題がズレすぎてしまったかしら?