情報中毒者、あるいは活字中毒者、もしくは物語中毒者の弁明

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漫画、あるいは小説、もしくはエッセイなどの
印象、あるいは連想、もしくは感想を書いてるBlog。

小池一夫回顧録「劇画大噴火」が週刊漫画ゴラク次号より新連載。



 


 その男の人生、劇画と共にあり
 劇画を愛し、劇画に愛されし男


 やがて劇画の歴史を創りあげることになる
 一人の男の、熱き物語が今、始まる―――

 「劇画」そして「漫画原作者」というものを考える時にこの名前を、その存在を、そして描かれて来た作品を抜きにしては何も語れない、そういっても過言ではない劇画の大巨人、小池一夫回顧録漫画が週刊漫画ゴラク次号より連載開始です。


 この作品が連載されるのが漫画ゴラクである、というのもまた象徴的であるかもしれません。
 なぜならば、過去に存在した漫画原作者の自伝作品、故・梶原一騎の「男の星座」(未完)もまたこの雑誌で連載され、今までに類を見ないジャンルであり、その後も同系統と呼べるものが殆ど存在していなかったからです。
 (ちなみに、「男の星座」は電子出版版なら今すぐにでも読めます>http://www.ebookjapan.jp/ebj/title/4272.html)


 小池一夫は、そもそもはさいとう・たかをのさいとうプロダクションで原作者として活躍、その後独立、スタジオ・シップをいう劇画工房とも出版社とも言える組織を作り上げ、作品を、書籍を多数世に出してきました。
 また、後輩の育成にも力を注ぎ、主宰した劇画村塾の出身の漫画家・作家・クリエイターが綺羅星の如く存在しているというのも見逃せません。

 
 その小池一夫の「回顧録」なのですよ。
 さらに言えば、作画を担当するのは「実験人形ダミー・オスカー」始め数々の作品でコンビを組んできた叶精作
 これに期待せずして何に期待しろってんですか。


 叶精作のブログでは、ここまで出しちゃっていいの?ってくらいに原稿を公開してますが、そこで垣間見える(扉に描かれた漫画家や劇画家の顔ぶれ、そして漫画作品たち!)だけで読みたさ倍増ですよ。

 とにもかくにも来週が待ち遠しい。