今年もまた、ネットではあまり話題にならない週刊漫画ゴラク、漫画ゴラクスペシャル、週刊漫画TIMES、漫画アクション、ビッグコミックなどをメインに振り返ってみた
いと思います。
あくまで個人的な感想記録を基にしてるのであれがない、これはどうした、等ありましたらコメント欄までお願いいたします。
「この月の単行本」は個人的なセレクション。自分が気に入ってる作品・作家中心。並び順は不定。
自分が購読してる範囲の記録では、241の新連載、246の最終回、622個の読切*1が存在してました。
一番多く読切が載ってたのは、モーニング。なので、各月の記録でモーニングは全部入り。電子だけの含めても、モーニング関連が一番多かったんじゃあないかなあ。
雑誌名の省略形については、自分はこう書いてるという説明を最後の方につけています。
簡単なまとめ
- 雑誌休刊はやはり多かった
- コミックスの電子版売り上げが伸び、紙は続落
- 電子のみでの出版も増える
- 累計部数を「紙・電子合計で〇〇万部!」といった表記にする広告も増えた
- 週刊少年誌の定価が300円台に(ジャンプ以外)
- なろう系コミカライズすごく多い、本当に多い
- ネット・SNSから神の単行本へ、というのも多かったが、差が大きい
- 大ヒットした「こぐまのケーキ屋さん」のような例もあるが……
01月
TVアニメ「ポプテピピック」が独特の作りで大きな話題に。
三田紀房に元アシスタントが残業代を請求し、和解。
狩撫麻礼が死去。
- オヤジ雑誌
- その他
02月
講談社が、複数雑誌の一括読み放題サービス「コミックDAYS」を開始。当初は6誌だったが、その後13誌にまで対象を拡大。
電子コミックスの売り上げが、紙のコミックスを上回ったというニュース。
アカギ@福本伸行が、一年前の予告通りに最終回を迎えた。
- オヤジ雑誌
- その他
03月
チンギス・ハーンに落書きするシーンがあったとして、コロコロコミックの販売が中止された。ただ、発売日から20日ほど経ってたので、実質的な影響はほぼ無し。
「エロマンガ表現史」が有害図書に指定され、抗議活動なども。
芳文社まんがタイムジャンボ、まんがタイムファミリーが休刊。
古賀真一が死去。
- オヤジ雑誌
- ゴラク
- 週漫
- 最終回。釣り船御前丸@江口賢一。
- アクション
- 読切。妄想電車@福田博一。
- 最終回。ライジングサン@藤原さとし。
- ビッグ
- オリジナル
- スペリオール
- 読切前後編。進め!!ドンギャンベン@根本拓実。
- スピリッツ
- 出張読切。お酒は夫婦になってから@クリスタルな洋介。
- 最終回。恋は雨上がりのように@眉月じゅん。
- 最終回。しあわせアフロ田中@のりつけ雅春。
- 特別読切。球場三食 ビッグコミックスピリッツ遠征篇@渡辺保裕。
- その他
04月
漫画村が閉鎖されたり、ブロッキングの話が出たり。角川書店の代表取締役社長の人の無茶苦茶な提案は、最終的にいずれも実施されることが無いままとなった。
ゴラクに沙村広明が読切で登場。
講談社ARIAが休刊。
- オヤジ雑誌
- ゴラク
- ゴラスペ
- 読切再登場。こいまん@井出圭亮。
- 週漫
- 新連載。ヤバい女に恋した僕の結末@沖田龍児。
- 読切。妻、小学生になる@村田椰融。
- 最終回。マエストロの暇つぶし@尾々根正。
- アクション
- ビッグ
- 読切。TALKING DEAD@葉野宗介。
- 最終回。江戸の検屍官@川田弥一郎×高瀬理恵。
- オリジナル
- スペリオール
- スピリッツ
- 出張読切。駅メモ! -みろくのマスターレポート-@駅メモプロジェクト×くみちょう。
- 出張読切。お酒は夫婦になってから@クリスタルな洋介。
- 最終回。BACK TO THE 母さん@降本 孟。
- 読切。黒蜜さんの照れかくし@山崎コータ。
- 読切前後編の前編。ネイチャーズ@花崎圭司×上遠野洋一。
- 新連載。結婚アフロ田中@のりつけ雅春。
- 特別読切。月曜日の友達@阿部共実。
- 出張読切。バイオレンスアクション@沢田新×浅井蓮次。
- 最終回。キャッチャー・イン・ザ・ライム@背川昇(監修・般若/R-指定(Creepy Nuts))。
- その他
- ジャンプ
- 読切。BUILD KING@島袋光年。
- サンデー
- チャンピオン
- ヤンジャン
- 最終回。干物妹!うまるちゃんG@サンカクヘッド。
- モーニング
- イブニング
- GJ
- ヤンガン
- アフタヌーン
- 新連載。猫が西向きゃ@漆原友紀。
- ヤングキングOURs
- 新連載。プラネット・ウィズ@水上悟志。TVアニメ連動なんだけど、あらかじめ完結までのネームをアニメ原作とするという凄いやり方。
- ジャンプ
05月
ながやす巧の「愛と誠」の原画が、ネットオークションに出品された。まんだらけは、講談社などによる出品停止要請を無視し、第三者が落札。法的には問題ないんだけどねえ。
白泉社別冊花とゆめが休刊。
土山しげる、黒岩よしひろが死去。
- オヤジ雑誌
- その他
- サンデー
- 新連載。名探偵コナン ゼロの日常@新井隆広(原案協力:青山剛昌)。物凄い人気ですねえ。
- チャンピオン
- ヤンマガ
- モーニング
- ヤンチャン
- イブニング
- ヤンキン
- 読切再登場。青春Co-op@まつだこうた。
- 近代麻雀
- アニマル
- 最終回。私は君を泣かせたい@文尾文。
- マガジン
- 月マガ
- ヤングキングOURs
- サンデー
06月
ドカベンサーガが最終回を迎えた。
ロシアでサッカーワールドカップが開催され、漫画誌でも関連特集など。
白泉社ヤングアニマル嵐、徳間書店COMICリュウ、幻冬舎バーズ、講談社ITANが休刊。
- オヤジ雑誌
- その他
- ジャンプ
- 読切。コビー似の小日山-ウリふたつなぎの大秘宝-@なかまる。
- 読切。恋するワンピース@伊原大貴。
- マガジン
- 新連載。EDENS ZERO@真島ヒロ。
- チャンピオン
- モーニング
- ヤンチャン
- 特別読切。GROW@山本隆一郎。
- ヤンジャン
- 近代麻雀
- 新連載。たびじゃん@テラガミタクロウ。
- ヤンチャン
- 月チャン
- 読切。その男、SAiKOにつき@本田真吾。クローズのトリビュート企画開始。やっぱり月チャンにはそういうのが載ってないとね。
- 読切。ナキドクロ@平川哲平。
- ヤングキングOURs
- ジャンプ
07月
佐藤タカヒロが死去。連載中だった「鮫島、最後の十五日」は、最終決戦を前に断筆。
週刊少年マガジンも定価300円台に。
けいおん!の新作「けいおん!Shuffle」が芳文社まんがタイムきららで新連載。
08月
国立新美術館で「荒木飛呂彦原画展 JOJO 冒険の波紋」が開催。
「究極超人あ~る」の10巻が31年ぶりに発売。
講談社NEMESISが休刊、少年画報社ヤングキングBullが創刊。。
週刊少年サンデーで、特別定価320円の号が出た。また、通常定価も300円に値上げ。
さくらももこが死去。
- オヤジ雑誌
- その他
- ヤンジャン
- 最終回。元ヤン@山本隆一郎。
- モーニング
- 月チャン
- 読切。クローズリスペクト「アザーズ」@藤原さとし。
- イブニング
- GJ
- 近代麻雀
- 読切。だから君は負けるんです@木山道明(協力:堀慎吾,木村由佳)。
- 読切。目が覚めたら人間界でした@坂木原レム。
- アニマル
- ヤングキングOURs
- 最終回。マーチャンダイス@大石まさる。
- ヤンジャン
09月
クッパ姫が突然ブームになり、ほんの数日で鎮静化。
ゴラクに、板垣巴留が読切で登場。
国友やすゆきが死去。
- オヤジ雑誌
- その他
10月
ネット上で「将太の寿司」が突然大ブレイク。
週刊少年チャンピオンも、定価300円台に。
ワールドトリガー連載再開。ただし、12月からSQに移籍。
「昭和元禄落語心中」のテレビドラマが放映。良かったわー。
集英社YOUが休刊。最終号には歴代作家からのメッセージを掲載した小冊子が付き、立原あゆみらも寄稿。
- オヤジ雑誌
- その他
11月
川崎市民ミュージアムで「ビッグコミック50周年展」が開催。
竹書房まんがライフMOMOが休刊。
あさぎり夕、スタン・リーが死去。
- オヤジ雑誌
- その他
- ジャンプ
- 最終回。THE COMIQ@高橋和希。全1巻で綺麗に纏めるこういうの、他の作家にもやってもらいたい。
- チャンピオン
- ヤンジャン
- 新連載。リビドーズ@笠原真樹。
- シリーズ読切。WHO I AM ~これが自分だ!という輝き~@WOWOWWHO I AM@プロジェクト×冨澤浩気。パラリンピックに向けての連動企画。
- モーニング
- 近代麻雀
- 最終回。笑うあげは@田中ユタカ。
- ヤンチャン
- 近代麻雀
- 読切。目が覚めたら人間界でした@坂木原レム。
- GJ
- 新連載。ドラフトキング@クロマツテツロウ。
- イブニング
- 最終回。あなたソレでいいんですか@前田悠。
- SQ
- 月チャン
- 読切。アメノチハレ@歳脇将幸。
- 最終回。アイドルマスター シンデレラガールズ WILD WIND GIRL BURNING ROAD@バンダイナムコエンタテインメント×迫ミサキ。女子が多く出てくる路線がどんどん終わって、またヤンキー回帰かなあ。
- ヤングキングアワーズ
- ジャンプ
12月
「マンガBANG!」に掲載されていた、日文の作品が一斉に削除。電子配信サービスも、乱立してると色々なあ。
近代麻雀が隔週→月刊化。
長谷邦夫が死去。
- オヤジ雑誌
- その他
漫画雑誌の省略表記について
人によって結構違うが、自分はこうしてます。
少年誌:「週刊」を省略。ジャンプ・マガジン・サンデー・チャンピオン。月刊少年マガジン、月刊少年チャンピオンはそれぞれ「月マガ」「月チャン」
ビッグコミック系:無印を「ビッグ」、それ以外はビッグコミックを省略し、オリジナル、スペリオール、スピリッツ。
青年誌:ヤング~は、基本はヤン~と略。後ろは3文字までに省略。ヤングジャンプ:ヤンジャン、ヤングマガジン:ヤンマガ、ヤングチャンピオン:ヤンチャン、ヤングガンガン:ヤンガン、ヤングキング:ヤンキン。ヤングアニマルのみ、アニマル。
モーニング系:アフタヌーンのみアフタ。モーニング、イブニングはそのまま。
特殊:グランドジャンプ:GJ、漫画ゴラクスペシャル:ゴラスペ
終わりに
2018年も、紙の雑誌の続落、電子への移行が止まりませんでした。
そして、アプリなど含めて、漫画が読まれる時間というのは全体として増えているのかも。
しかし、無料のも増え、海賊版問題もあり、実際はどうなのかという課題はあります。
それでも、漫画村の閉鎖からの、ちゃんとしたサービスで読む、買うという流れが出来たのは良い事ですね。
各種サイトやアプリなど、商業的に描かれてる漫画のページ数は過去最高かもしれない。
SNSでのなんかも含めたらさらに。
全体としての売り上げは、結局増えてる、のか?
出版社には行っていなくて、ネットサービス関連に行ってるのかなあ。
漫画のあしたはどっちだ。
といった所で今回はここまで。
過去のまとめ
- 2017年の漫画シーンをオヤジ漫画中心に振り返る
- 2016年の漫画シーンをオヤジ漫画中心に振り返る
- 2015年の漫画シーンをオヤジ漫画中心に振り返る
- 2014年の漫画シーンをオヤジ漫画中心に振り返る
- 2013年の漫画シーンをオヤジ漫画中心に振り返る
- 2012年の漫画シーンをオヤジ漫画中心に振り返る
- 2011年の漫画シーンをオヤジ漫画中心に振り返る
- 2010年の漫画シーンをオヤジ漫画中心に振り返る
- 2009年の漫画シーンをオヤジ漫画中心に振り返る
- 2008年の漫画シーンをオヤジ漫画中心に振り返る
- 2007年の漫画シーンをオヤジ漫画中心に振り返る
- 2006年の漫画シーンをオヤジ漫画中心に振り返る
*1:ただし、出張読切が124