今年もまた、ネットではあまり話題にならない週刊漫画ゴラク、漫画ゴラクスペシャル、週刊漫画TIMES、漫画アクション、ビッグコミックなどをメインに振り返ってみた
いと思います。
あくまで個人的な感想記録を基にしてるのであれがない、これはどうした、等ありましたらコメント欄までお願いいたします。
「この月の単行本」は個人的なセレクション。自分が気に入ってる作品・作家中心。並び順は不定。
また「現在」や「今年」と書いてある場合は2016年12月を指しています。
雑誌名の省略形については、自分はこう書いてるという説明を最後の方につけています。
簡単なまとめ
- 雑誌、単行本ともさらに電子化が進んだ*1
- こちら葛飾区亀有公園前派出所が終了。それ以外にも長期作品が色々と終了。
- ウィークエンド笑、キリン、総務部総務課山口六平太など
- 食い物ネタは相変わらず多い
- 映画では大ヒット作が出たが、漫画はそこまで極端なのは無かった
- サイゲームスの裏表紙公告攻勢が物凄い事になっていた。*2
1月
許斐剛のソロライブが開催。パフォーマンス・内容の素晴らしさ、物販の神対応など、絶賛の嵐。
裏サンデーで公開された「辱」がカニバリズム描写が問題となり公開停止。
「東京ラブストーリー」のアフター編がビッグコミックスピリッツに掲載された。
サンデーのムシブギョーで、キャラクターデザインがゲームと酷似していたとかで変更される事態が発生。
- オヤジ雑誌
- ビッグコミック系
- その他
3月
HUNTER×HUNTERの連載再開決定。ろくろ首になるくらい待ちました。
千葉県のYさん、「ニセコイ人気投票」に参加せず。ある意味「キャラが立った読者」というものを実現してて面白いニュース。
- オヤジ雑誌
- ビッグコミック系
- その他
4月
吉野朔実、望月三起也が逝去。
コミックバベル編集者の無茶苦茶な所業がSNSで開示される。
解体屋ゲンのイベントが阿佐ヶ谷ロフトAで開催され、満員御礼。ありがとうございました。*3
- オヤジ雑誌
- ビッグコミック系
- ビッグ
- 2回連続読切。何処にか@谷口ジロー。ラフカディオ・ハーンを題材にしています。
- 特別代原読切。BG級さらりーまん講座@石塚しんいち。
- オリジナル
- スペリオール
- スピリッツ
- 特別読切。この世の最期にひとつになりたい。@おにお。テラフォーマーズとのコラボ。
- 最終回。夕空のクライフイズム@手原和憲。
- 特別読切。ゲスドク@三田紀房。三田先生は、週刊2本やってるのに読切まで!
- ビッグ
- その他
5月
「ポーの一族」萩尾望都の新作がFlowersに掲載された。40年ぶり。
「鋼の錬金術師」の実写映画化が発表された。頑張ってほしいものです。
「ハイスコアガール」の復活発表。まってました!
6月
巴里夫が死去。少女漫画の発展に、漫画家として、編集者として、指導者として寄与した方の訃報。
石田スイによるHUNTER×HUNTER二次創作(?)ヒソカの過去編ネームが公開された。
藤島康介がコスプレイヤーの御伽ねこむと結婚したとの報道。
ヤングキングの、キリン The Happy Ridder Speedway@東本昌平が最終回を迎えた。これも、30年近く続いたシリーズでした。
- オヤジ雑誌
- ビッグコミック系
- その他
7月
『ハイスコアガール』連載再開。
Amazonが読み放題サービス「Kindle Unlimited」を開始。したんだけどその後色々ありまして、現在はちょっとなあ、という状況。
- オヤジ雑誌
- ビッグコミック系
- その他
8月
こちら葛飾区亀有公園前派出所が終了との発表。この日が来てしまったか…。
BLEACHが最終回を迎えた。ジャンプの看板を張った漫画だっただけに、感慨はある。
「シン・ゴジラ」が大ヒット。島本和彦先生の、自身をもコンテンツとして乗りまくった一連の動きは凄かった。
- オヤジ雑誌
- ビッグコミック系
- その他
9月
こちら葛飾区亀有公園前派出所@秋本治が最終回を迎えた。社会ニュースとしても大きく取り上げられ、改めてこの作品の大きさを実感させられた。
Amazonの読み放題サービスで、複数出版社の作品を勝手に削除という訳の分からない事態に。
マガジンSPECIALで連載中の「Dreams」が凄い展開で話題に。読んで吃驚というか、?マークで一杯に。
- オヤジ雑誌
- ビッグコミック系
- その他
10月
週刊漫画Timesで50年以上に渡り連載されていた、針すなお「ウィークエンド笑」が終了。1964年、前回の東京オリンピック前からの掲載だった。
ドラマ『逃げるは恥だが役に立つ』がヒット。漫画原作でここまでの大ヒットは久々かな。
小路啓之が自転車事故で逝去。
- オヤジ雑誌
- ビッグコミック系
- その他
- ヤンガン
- ヤングキングOURs
- 最終回。それでも町は廻っている@石黒正数。
11月
高井研一郎が急逝。それにより、総務部総務課山口六平太が終了。
超人ロック50周年。
劇場版『この世界の片隅に』が公開された。
近代麻雀で「ゲッターロボ牌」が連載されるとの報。どうなってるんだ一体。
12月
漫画雑誌の省略表記について
人によって結構違うが、自分はこうしてます。
少年誌:「週刊」を省略。ジャンプ・マガジン・サンデー・チャンピオン。月刊少年マガジン、月刊少年チャンピオンはそれぞれ「月マガ」「月チャン」
ビッグコミック系:無印を「ビッグ」、それ以外はビッグコミックを省略し、オリジナル、スペリオール、スピリッツ。
青年誌:ヤング〜は、基本はヤン〜と略。後ろは3文字までに省略。ヤングジャンプ:ヤンジャン、ヤングマガジン:ヤンマガ、ヤングチャンピオン:ヤンチャン、ヤングガンガン:ヤンガン、ヤングキング:ヤンキン。ヤングアニマルのみ、アニマル。
モーニング系:アフタヌーンのみアフタ。モーニング、イブニングはそのまま。
特殊:グランドジャンプ:GJ、漫画ゴラクスペシャル:ゴラスペ
終わりに
2016年は、漫画雑誌の創刊・休刊はほとんどなく(発表はあった)、小康状態にも見えました。
しかし、紙の雑誌の部数減は止まらず、出版全体でも雑誌が書籍を下回ってしまいました。
WEBやアプリでの連載はどんどん増え、商業媒体で発表される漫画の量は、実は過去最大レベルになっていると思われます。
しかし、売り上げは横ばいからダウン傾向。
漫画に関わる人、漫画家さん、編集者、出版社の人、書店さん、それぞれが分け合える金額がどんどん減ってる、という事でもあるでしょう。
極端なピラミッド構造となると、下の方は一体、と考えてしまいます。
漫画のあしたはどっちだ。
といった所で今回はここまで。