先日、本屋で「空が灰色だから」と「昭和元禄落語心中」の3巻を買って来ました。
この2作、どっちも1冊ごとにメインカラー、というかそういったものを変えてる装画・装丁なんですわ。
空灰は信号機で以後がわかんないけど、昭和元禄落語心中の方は、黒・赤・緑という事で落語や歌舞伎でおなじみの定式幕*1カラーなんで、4巻はまた黒かも。
1巻完結では出来ないこういう装丁っていいよね、という話です。
やりかたも色々あるんですが、
- 各巻の基本デザインは同じで、全体の色を変える
- ロゴだけなど、一部だけ色変える
- コミックスのシリーズを踏襲してる基本デザインで、絵のカラーを変える
- 表紙絵もイメージカラーを使って書かれてて、背表紙の色もそれにあわせて変える
- 偶数巻と奇数巻で背表紙だけ変えてる
- 基本デザインすら変えてる
というなかで、今回は基本デザイン同じ系の話。
全体の色を変える分かりやすい例として出すなら、AKIRA@大友克洋がそうですね。
最近だと、深夜食堂も、基本デザイン同一で全体の色を変えてる例か。
けいおん!@かきふらい、もそうだ。こうしてみると、collegeが白地で、各巻の色を着てるってのは意味深ですなあ。
ジャンプではあんまり無い気がしますが、デスノートはそうですね。
全体を変えるんじゃあなく、フォーマットは同じで色を変えるのだと、こちら葛飾区亀有公園前派出所@秋本治も、99巻までは裏表紙の色、背表紙の電話機などが毎巻違いますか。
それ以降はどんどん変わって、今は各巻違いますけど、背表紙は変わってない。
「家庭教師ヒットマンREBORN!」は背表紙のカラーが全巻違うんだったっけな。
しかしやっぱり最強は、ゴルゴ13じゃあないでしょうか。全部違って、それでいて全部同じで、カラーも変えている。
一目でこの作品だと分かって、一目でどの巻か分かって、なのに違う。
床屋なんかで美味しんぼや釣りバカ日誌だと、ズラーっと同じ色が並んでる状態ですが、ゴルゴは各巻異なっててカラフル。
お店でも、並びが逆になってたり抜けてたりすると、ついつい直しちゃったりします。
姉妹社版のサザエさん(サザエさん 姉妹社 - Google 検索)は、フォーマットすらない全巻異なるデザインか。
むむむ、サザエさん、こち亀、ゴルゴの3作品が各巻に差を出す方針なのな。これは何かあるかも。
ベースは同じで色変えてるのだと、荒呼吸@松本英子とか。
ということで、以下、思い出した限りでベース色を変えてる系。1,2巻と最新(最終)巻です。
ケロロ軍曹(amazonだと、大部分のカバーが白ベースに画像を変えられてる。なんでだろう?)
D-LIVE!!。ワイド版はベースの色が変わる形式、通常版はタイトルロゴの色が変わる形式だったんで、対になってるんですね。
BECK、頭文字D、湾岸ミッドナイト、ソムリエールなどはタイトルロゴと背表紙の色を変えてる例かなあ。
こういうのは結構多くて、巻数表記の所だけ色違い、ってのは結構ある。
天はそうだけど、アカギはどっちだろう。ベース色は同じで、絵やロゴを色変えてる例か。
またちょっと違った例だと、ああっ女神さまっ@藤島康介は、途中でフォーマットそのものを切り替えてますね。
巻数的に切り替えが中途半端なんですが、あれは本棚に並べててどうなんだろう。
さよなら絶望先生も、毎巻ベース色を変えてるけど、原色系ではないのでゆるやかではあります。
その他の話
背表紙の色が偶数奇数巻で変えてある、なんてのもありますね。
白黒交互の「ヒカルの碁」「D.Gray-man」、赤黒交互の「GIANT KILLING」、あだち充の「クロスゲーム」「KATSU! 」、「結界師」あたりがその例。
表紙で見てもわかりにくい。
「もやしもん」は、型を守って型破りな感じ。限定版では紙質などまで変えてきてるので、ちょっと違うかな。
こういう話は、アイデアの特集号などが纏めてるので、ご参照あれ。
漫画・アニメ・ライトノベルのデザイン (アイデア・アーカイブ)
といった所で今回はここまで。