情報中毒者、あるいは活字中毒者、もしくは物語中毒者の弁明

情報中毒者、あるいは活字中毒者、もしくは物語中毒者の弁明


漫画、あるいは小説、もしくはエッセイなどの
印象、あるいは連想、もしくは感想を書いてるBlog。

今週読んだ本

 ピルクス:連作短編だけど少しずつパラレルワールドなのかな。今読むと、当時の匂いがそこかしこにあるのですが*1、それがまったく足を引っ張っていないんですよねえ。
 散歩のとき:憧れても良いけど、かぶれてはいけない本だと思いますねえ。まあ、そうしようにも無くなった店の多いこと多いこと。
 愚者:善意の「つもり」が一番恐ろしい>表題作。あの質問への回答として、この短編を挙げるのは卑怯なのだろうなあ>死の情景。
 ディアスポラ:解説は贔屓の引き倒しって気もするなあ。まあ、*2確かに「最先端」で「飛躍的な発想」かもしれないんだけど、それとは別の話で*3面白い小説かってのが問題なんですがね。んー、オールタイムベスト10には入らないと思うんだけどなあ・・・。
 オズ:これも作者名が「ボーム」「バウム」「バーム」と混在してるのね。原著は1900年発行*4だけど、古びても錆付いてもいないですね。



ディアスポラ (ハヤカワ文庫 SF)



#「ピクルス」という誤植を何箇所か発見したのは秘密だ。

*1:ソ連、とか

*2:「現時点で」って皮肉なのかもしれないけど

*3:ソラリス@スタニスワフ・レムで「革装の紙の本」から情報を探し出してを読む描写とかあるけど、それが作品の本質とは関係ないというのと同じように

*4:原題はThe Wonderful Wizard of OZ