情報中毒者、あるいは活字中毒者、もしくは物語中毒者の弁明

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漫画、あるいは小説、もしくはエッセイなどの
印象、あるいは連想、もしくは感想を書いてるBlog。

やおいと腐女子の源流。(何ゆえ男性同士の愛情物語を描くのは女性なのか、と言うことに対する考察のとっかかりを何処に求めるべきかという思考過程の一端として。その2)



無理矢理、陰陽思想からそういうのを考えてみました。


陰陽で考えると、太極・両儀より、女性が陰、男性が陽ということになっています。


男女のカップリングを考えると、組み合わせは4通り、すなわち四象です。

  1. 陰x陰
  2. 陰x陽
  3. 陽x陰
  4. 陽x陽



同性愛を好む価値観と異性愛を好む価値観は等量であるようにも見えます。
(前後は無視し、陰陽のバランスだけで考えると0か±2かのどちらかしかないので)


しかし、これらの各関係を読者として好む、という要素を入れて八卦として考えれば
第一項を読者、第二、第三項を各関係としてA likes ( B X C )という組み合わせを書くことができて、
A>BxCと書いたときに以下の8通りになると考えられます。

  1. 陰>陰x陽 (女性でノーマル派)
  2. 陰>陽x陰 (女性でノーマル派)
  3. 陰>陰x陰 (女性で女性同士派)
  4. 陰>陽x陽 (女性で男性同士派)
  5. 陽>陰x陽 (男性でノーマル派)
  6. 陽>陽x陰 (男性でノーマル派)
  7. 陽>陰x陰 (男性で女性同士派)
  8. 陽>陽x陽 (男性で男性同士派)



さて、この中で、陰陽どちらかのみで構成されているのは3.と8.のみで、それ以外は陰陽の差はあれど比は2:1に成っています。


つまり、ノーマルを好む男女、やおいを好む女性、百合を好む男性、と見たときに陰陽的にはあまり差は無いということになります。


ここで、今回注目している男性同士の愛情を好む女性を考えると、男女の愛情を好む男性と同じバランスの「陰」*1であり*2、等価であると言えるのではないでしょうか。



まったく逆に、「マリみて」等を好む男性は、男女の愛情を好む女性と同じ陰陽のバランスの「陽」*3と同等である、と言ってしまうこともできます。


自分と同性の同性愛を読者として好む場合は陽陽陽または陰陰陰と、陰陽のバランスが極端にすぎるため、801好きな男性や、百合好きな女性は少数派ということになるのではないでしょうか。


もちろん、組み合わせの数だけで見れば陽>陽x陽も陰>陽x陽も同じ数には見えますが、そのバランスという点で陽を+1、陰を-1として合計を出したとすると+3と+1という差が有り、
陰陽のバランスがとれた状態を好ましい状態*4という考えがあるとして、正規分布で分散しているならばその人数比は大きくなると仮定しております。(図のAとB)





閑話休題


ともかく、男性同士の同性愛を好む女性は、異性愛を好む男性と等価である、という仮説が出来上がりました。


つまり、女性がやおいを好むのは、男性がエロ漫画やアダルトビデオを好むのと同程度に普通なことであり、なんらおかしくないのではないかということです。*5


しかし、このあたりまえのことが何故特異なこととして受け止められるのか、と考え始めると、話はまた別の方向に向かい始めるのです。
(多分、男性向けのエロ雑誌やエロショップの歴史とかそっちの方向に行ってしまう予感)




#ここで疑問が一つ。陰陽思想に一切関係ないアメリカやヨーロッパでも801スキーな女性って多いんでしょうか?

*1:八卦では、陰陽の組み合わせの場合少数のほうが属性になるので、こっちが「陰」です

*2:陰陽陽の組み合わせ順列の変換

*3:陰陰陽の組み合わせ順列の変換

*4:合計値が0に近いほどよい

*5:・・・ってことは、志向的に男性に近い女性ほど801好きであり、女性に近い男性ほど百合好きである、と言えるような感じもしますがこれは別のお話。