結果は下記表のとおり。
って、「ぴあ」「GORO」など休刊した雑誌が多いじゃねーか、と思ったでしょう。
そうです、これ、1977年秋頃の調査結果です。
こちらの表は、「読書戦争」(紀田順一郎、三一書房、1978年 http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4380780147/soorce-22/)に掲載されていたもので、1977年秋に実施された全国大学生活協同組合連合会による「学生生活実態調査」の結果との事。
紀田氏が、「最近の学生はなげかわしい、まともに本を読まず、漫画ばっかり読みやがって」みたいに愚痴る材料にされています。
この本における、書店や読者のここが駄目あれが駄目、の内容が2015年の今でも同じようなもん、って筆者の見識が40年後までを見越していたというべきか、当時の嘆きが個人的愚痴であり、なんの意味も無かったというべきか。
にしても、「よく読んでいる雑誌」の結果では50パーセント以上の学生が週刊少年チャンピオンを読んでいた、というのですから、すさまじいものです。
ただ、買ってる比率が7パーセントなので、残り43パーセントは立読みだったり回し読みだったり喫茶店や定食屋で読んでたって事なんでしょうか?
「ぴあ」が入ってる事から、関東地方でのアンケート結果だとは思うのですが、少年漫画雑誌なら地方で大きく傾向が変わるってもんでもないでしょう。
伝説的編集長、壁村耐三による黄金時代だったんですね。
この頃の週刊少年チャンピオンがどんなだったかというのは以下の記事をご参照ください。
この後ジャンプが伸びてくるのは、もう少し下の世代がメインターゲットで、この調査の時点では小中学生、成長して購買力が高くなってもジャンプを読み続けた、という結果ではないかと思われます。
そういえば、壁村耐三は色んな漫画に描かれていますが、立原あゆみ「あばよ白書」では、ヤクザの伝説的親分としてこんな風に出てきてたり。
といった所で今回はここまで。