情報中毒者、あるいは活字中毒者、もしくは物語中毒者の弁明

情報中毒者、あるいは活字中毒者、もしくは物語中毒者の弁明


漫画、あるいは小説、もしくはエッセイなどの
印象、あるいは連想、もしくは感想を書いてるBlog。

2014年6月現在の月2回刊漫画雑誌、全16誌の傾向と対策


 隔週・曜日固定などで月に2回発行される漫画雑誌は、現在全部で16誌。
 2007年06月頃には、23誌もあったのですが、どんどん減っていってます。
 全数としては、7年で3割減、3年で1.5割減、とも言えるかな。


 前回調査をしたのが2011年7月。その時点の19誌から、休刊1、合併2to1、月刊化2で4つ減り、隔週化1で1つ増えた事で、トータルでは3減の16誌。
 月刊誌からの隔週昇格は、現存の漫画雑誌の中ではアニマルハウス→ヤングアニマル以来なので実に20年ぶりになりますね。(最初から隔週として創刊された雑誌は別)

2011年以降の動き


 休刊:みこすり半劇場(ぶんか社)
 合併:SJ、BJ→GJ(集英社)
 月刊化:YOU(集英社)、KISS(講談社)
 隔週化:ハーレクイン(ハーレクイン)

現在発行中の月2回刊漫画雑誌


 出版社別に以下の16誌。出版社で見ると、小学館が4誌で最多。講談社が3誌、集英社白泉社が2誌、それ以外が1誌づつ。
 一橋系(小学館集英社白泉社)で半分、あとはそれ以外ってことになります。
 全部並べるとこんな。

 

 発行部数順*1に並べると

 なんですけれども、公称部数で出してる雑誌は、6掛け位がいいところじゃあないでしょうか。
 近代麻雀は明らかに盛ってる*2だろうし、ヤンチャン・ヤンキン・アクションはグラジャンと同等とは思えないし・・・。
 グランドジャンプは、最終期のビジネスジャンプスーパージャンプそれぞれが27〜28万部程度だったというのを考えると・・・いや、どうだろう。


 女性・少女向けでは最多でも15万部台ですか。
 かつて、週刊少女漫画雑誌が3誌(週刊マーガレット、週刊少女フレンド、週刊少女コミック)発行されてた頃からすると、隔世の感がありますね。


 ハーレクインは、雑誌ではあるけど全作品読切長編だし、月に2回、増刷無しの単行本を2冊出してるって感覚かも。

 参考までに、各雑誌の創刊時期は以下の通り。

発売日と定価


 曜日が決まっているものと日付が決まっているものがあるので、こうなってます。
 中綴じ・平綴じの差があるため定価はまちまち。また、付録等の影響により10〜50円程度(DVDだともっと高価い場合も)変動します。
 ハーレクインの「6,20」っていうのは、過去に無かったんじゃあないかな。
 2,4水曜日発売はなくなっちゃいましたね。


発売日誌名定価(税込)
1,15日BE・LOVE460円
近代麻雀440円
5,20日Sho-Comi360円
ビッグコミックオリジナル320円
マーガレット360円
花とゆめ370円
6,20日ハーレクイン680円
10,25日ビッグコミック320円
1,3火曜日漫画アクション390円
1,3水曜日グランドジャンプ340円
1,3金曜日ヤングガンガン350円
2,4月曜日ヤングキング330円
2,4火曜日イブニング360円
ヤングチャンピオン380円
2,4金曜日ビッグコミックスペリオール330円
ヤングアニマル460円


 流通の関係上、早くなる地域と遅くなる地域が存在しています。
 関西・名古屋など、A配送地域は基本的に1日早い。


 また、1日、5日、1週目に発売されるものは、年末年始やGWによる発売日変更の影響を受けることも多いです。
 漫画アクションは、GWと重なったときに発売日を2,4火曜日にその月だけ変える、とか。


 発売間隔が変わらないまま発売日を変更する場合もあり、例えばビジネスジャンプビッグコミックスペリオールは以前1・15日発売でした。


 合併号は、極々稀に存在します。マーガレットでのみ?


おおまかな分類と位置づけ


 対象読者の性別と年齢で、青年誌、オヤジ誌、少女誌、女性誌といった所でしょうか。
 青年・オヤジはすべて中綴じ、少女・女性はすべて平綴じ。


 
 


 表紙がグラビアなのは、ヤングアニマルヤングチャンピオンヤングガンガンヤングキング
 近代麻雀だけは別ジャンルな気もしますが、一応ここに。



 


 漫画アクションのみ、表紙がグラビア。



 


 ターゲットとしては中高生以上でしょうか。
 花とゆめがどこまで「少女」漫画なのかという定義問題は考えません



 
 


 ハーレクインは基本的に全作品読切だし、特殊かも。でも月2回出てるのは確かですしね。
 多いときには6誌?女性向け隔週誌があったと思うのですが、減ってしまいましたねえ。


表紙と付録


 ヤングキングが2013年からグラビア表紙になったので、ヤングチャンピオンヤングキングヤングアニマル漫画アクションヤングガンガンがグラビア表紙。
 ビッグコミックは、表紙イラストを担当していた日暮修一が2012年に亡くなったため、現在は金子ナンペイが描いてます。
 近代麻雀は、アカギとむこうぶちの交互表紙(って言っていいだろもう)


 男性向けでグラビアのある雑誌には、アイドルのクリアファイル、DVD、ポスターなど付録が付く場合が多いです。サービス兼立ち読み防止ですか。
 逆に、漫画表紙だとほぼ付録なし。近代麻雀が例外で、(誰が見るのかわからない)プロの対局DVDや、(誰が使うのかわからない)麻雀手帳なんかが付く場合も。


 少女向けだと花とゆめは伝統的に文房具付録が多い気がする。マーガレット・Sho-Comiは別冊とか。
 BE・LOVE、ハーレクインは基本的に付録なしですかね。




長期連載作品


 現在最長は、ビッグコミックの赤兵衛、その次がゴルゴ13ですか。


 ビッグコミックオリジナルは長期連載の多い雑誌なのですが、「ヒゲとボイン」「あぶさん」が終了、「三丁目の夕日」が月1回化してしまいました。
 雑誌よりも作家が疲れてしまうというのがあるのかも。


 少女・女性向けは、「ぴくぴく仙太郎」終わっちゃったしなー。


WEB展開


 WEBアクション、ガンガンONLINE、モアイ、ヤングアニマルDensi、花とゆめONLINEなど、漫画配信を行っている雑誌が多くなりました。
 少女・女性系はあんまり無いのは、文化的な差異と考えるべきか、また違うのか。


 電子書籍の売り上げとかどうなんですかね。

メディアミックスとか


 これはホント雑誌によりますが、アニメは深夜、実写ドラマ化はゴールデンもあるかな。
 最近の実写ドラマ化は、ビッグコミックの「S 最後の警官」、ビッグコミックオリジナルの「深夜食堂」、GJの「Dr. DMAT-瓦礫の下のヒポクラテス-」「Smoking Gun 民間科捜研調査員 流田縁」など。
 

 一番多いのは多分ヤングガンガンで、相方向のメディアミックス。
 咲などのオリジナル作品のアニメ化と、アニメやラノベのコミカライズを載せてます。
 (多分、月2回刊雑誌でラノベコミカライズをやってるのは今ヤンガンだけ)

 イブニングのアザゼルさんもアニメ化されてたっけ。

単行本


 雑誌によってちがうのですが、週刊よりは出難いのかなあ。
 刊行ペースだけではなく、単行本化という意味でも。

 最近は、大出版社でもかなり渋めというか、途中での刊行打ち切りとか結構ありますねえ。
 イブニングの「なりひらばし電器商店」とか。


 近代麻雀は特定作品のみ単行本化なのは変わらず。

まとめ


 月二回刊行の漫画雑誌は、発行頻度別で考えると、最も銘柄数の凋落が激しいと言っていいのかもしれません。
 漫画雑誌を買う習慣が失われつつある昨今、週刊・月刊よりも発売日がわかりにくい、買いのがしやすい分類になりつつあるとも言えるでしょう。


 特に女性向けは、レディコミ全盛期とかを考えると十を超える数のがあった筈なんですが、これだけしかない。
 単行本派が多くなった、というだけでは説明出来ないですよね。


 今後どうなるんだろう。月刊化して生き残るか、休刊か、近しい雑誌と合併か。
 いずれにしても、なかなか厳しい未来ではないでしょうか。


 といった所で今回はここまで。

*1:参考:一般社団法人 日本雑誌協会、2013年版「新聞・雑誌総かたろぐ」

*2:というか、これは無いだろ。いや、日本全国の雀荘が必ず1冊買えば・・・?

*3:1988年から月2に

*4:途中経過はともかく、1978年から現在のペース

*5:2013年より月2回化