情報中毒者、あるいは活字中毒者、もしくは物語中毒者の弁明

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漫画、あるいは小説、もしくはエッセイなどの
印象、あるいは連想、もしくは感想を書いてるBlog。

週刊少年四誌全部に競馬漫画が連載されていた時代があったんだよなあ、とかその辺の話



 先日、こんなニュースが出ていました。

 帯広市ばんえい振興室によると、運営経費の削減や、ばんえい競馬が登場する人気漫画「銀の匙(さじ)」による集客などで大きく黒字となった。

人気漫画も影響、ばんえい競馬大きく黒字に


 少年誌に連載されている作品の影響で、18歳以上しか買えない馬券の売り上げが伸びるってのは、一瞬アレっと思ったりもしますけど。


 さて、現在からだともう15年前以上になってしまうのですが、週刊少年4誌でそろって競馬漫画が連載されていた時期がありました。
 1996〜1998年が全雑誌で連載されていた時期。JRAの馬券売り上げのピークとちょうど重なってました。


 現在の青年〜中年競馬ファンには、これらを切っ掛けに競馬に目覚めたって人も結構居るんじゃあないかと思います。
 その時期と作品を並べてみると、雑誌のカラーというか、方向性ってのがやっぱり出てたなあ、とおもうわけです。


 作品名と連載期間は以下のとおり。


 みどりのマキバオー (1) (集英社文庫―コミック版) 風のシルフィード (1) (講談社漫画文庫) じゃじゃ馬グルーミン★UP! (1) (小学館文庫) 優駿の門チャンプ 1 (プレイコミックシリーズ)


 表にしてみると、こうなります。

  • ○:正編
  • ●:同雑誌での続編
  • ▲:別雑誌(青年誌)での続編


マキバオーシルフィードじゃじゃグル優駿の門
1989
1990
1991
1992
1993
1994
1995
1996
1997
1998
1999
2000
2001
2002
2003
2004
2005
2006
2007〜続


 各作品では、以下の様な点がそれぞれ違っています。

  • 主人公は誰か(馬、騎手、牧場関係者)
  • 舞台はどこか(地方競馬中央競馬、牧場)
  • レースよりも前の「裏側」をどれだけ描くか
  • ライバルとの「闘い」があるのか
  • 「必殺技」的なものはあるか
  • 次世代・繁殖をどう意識してるか

 各作品を考えてみると、やっぱり雑誌の色、カラーが出てるんですよね。
 いや、これは卵と鶏で、そういう作品が載るからそういう色だと認識するのかもなんですが。


 こうして見ると、じゃじゃグルが異色ってだけな気もしてきた。

週刊少年誌以外の競馬漫画


 青年誌では、少し後ろ側にスライドして競馬漫画が多いので、読者の移転ってのはあるのかもしれません。
 ありゃ馬こりゃ馬が1993〜2000年、ダービージョッキーが1999年から2004年、ウィニング・チケットが2006年から2012年。


 あと、青年誌・オヤジ雑誌での競馬漫画の場合、まともなのもあれば色物的なのも結構ありますね。
 女性旗手が主人公*3、生産と調教がメイン*4、馬が主人公でも日常会話してる*5、競馬記者が主人公*6、居酒屋で競馬ダベリをしてるだけ*7、競馬ゲーム漫画*8、などなど。


 オヤジ雑誌の場合、ギャンブルとの相性はいいので、昔からコラムや記事でも競馬関連は多く掲載されてます。
 ただ、誌面で予想を掲載するのは、今週刊では週漫だけかな。ゴラクはネットでやってますが。


 プレイコミックで連載中の、立原あゆみ「競馬と書いて何と読む!」の場合は、漫画との連動で予想をtwitter配信してたり、新しい試みはいろいろできそうですよね。
 参照:@


 今だとネットで馬券を買えるので、昔の様に「近くに馬券を売ってる場所は無いけど競馬新聞だけ売ってる」(そしてノミ屋が設ける)、なんてのは解消されてるし、大ヒット競馬漫画が出てくれば、ばんえいだけじゃなくJRA地方競馬も持ち直したりしないかなー。
 まあ、そこまではなかなかいかないか。


 といった所で今回はここまで。

*1:続編:太陽のマキバオー、プレイボーイ他

*2:続編:優駿の門ピエタ優駿の門チャンプ、プレイコミック

*3:おっぱいジョッキー

*4:スピーディワンダー

*5:馬なり1ハロン劇場

*6:ザ・トラックマン

*7:競馬と書いて何と読む!

*8:ダービースタリオン外伝ダビスタリーダーズバトル