情報中毒者、あるいは活字中毒者、もしくは物語中毒者の弁明

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漫画、あるいは小説、もしくはエッセイなどの
印象、あるいは連想、もしくは感想を書いてるBlog。

「2色カラー」が漫画雑誌から消える時がついに来た


 昨日発売のビッグコミックに掲載された、黒鉄ヒロシ「赤兵衛」にて、以下の様なアオリ文が掲載されました。
 


 

 次号から2色のページがなくなります。


 そして、予告ページでもこのように書かれています


 

 連載42年目の大進化!!しんがり2色カラーでおなじみの[赤兵衛]が、
 モノクロページにまぎれ込んじゃうよ!!多分前代未聞の6ページで贈る、赤くない赤兵衛!!


 ビッグコミックオリジナル巻末の「赤兵衛」の方はちょっと前から4色カラーになっていますので、これからは「黒兵衛」「色兵衛」とでも呼ぶべきなんだろうか。


 週刊少年ジャンプの記事ページなどにはまだ2色が残ってますが、他はもう、カラーと言えばCMYKの4色フルカラーですね。
 ということで、現在刊行されてる週刊・隔週漫画雑誌からは「漫画の2色カラー」が無くなってしまう事になります。
 (「本当にあった〜」系などの一部雑誌には、黒赤青などの特殊3色もあるけど・・・)


 1980年代の雑誌なんかを見てると「オールカラー」ってあっても、4色4ページ、2色14ページ、てな事もあったりしました。
 だんだんと減っていっていつのまにか、ですねえ。

2色カラーの例


 製版で指定する場合と、原稿に色を塗ってる例とがあるらしいのですが、どれがどれかってのは判別しにくかったり。


 1974年の週刊少年ジャンプの例(多分、製版時の指定による色分割)
  
 文字の処理とかがそんな感じ。


  
 背景赤ベタとか。
 

 1962年の週刊漫画サンデー、1989年のビッグコミックの例(多分、原稿彩色)
  
 着物の柄まで分解製版はしてない、かな。


 




 2色刷りカラーは、元を辿ると多分江戸時代の瓦版とかですかね。
 というか、浮世絵なんかは多色刷りだったわけで、少ない版数でより効果的なのをやったら、墨一色に朱を乗せるとなったのかなあとか。


 看板やなんかでも色々例があって、現在でも落語に対して演芸を「色物」って言うのは同由来だったかと。


 といった所で今回はここまで。
 赤兵衛