情報中毒者、あるいは活字中毒者、もしくは物語中毒者の弁明

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漫画、あるいは小説、もしくはエッセイなどの
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執拗に描きこまれる昭和に戦慄せよ。中川ホメオパシー「抱かれたい道場」第一巻。




 秋田書店の青年誌ヤングチャンピオンは、1988年3月創刊。ギリギリ昭和にひっかかっているものの、その歴史の殆どが平成になってから。


 そして、その兄弟誌であるヤングチャンピオン烈は2006年に創刊。21世紀の漫画雑誌と言っていいでしょう。
 表紙はグラビアアイドル、掲載される作品は美少女とエロスと、なんでか最近は濃い目のエログロ。(ゴッドサイダーとかブラック・ジョークとか)


 そんな雑誌に連載されている、中川ホメオパシー「抱かれたい道場」の(巻数表記は無いけど)第一巻が本日発売となりました。 単行本で纏めて読むと、濃すぎて疲れるので、少しづつ読むのがいいかもしれません。


抱かれたい道場 (ヤングチャンピオン烈コミックス)
抱かれたい道場 (ヤングチャンピオン烈コミックス)


 平成の雑誌に連載されている、なのに、まあとにかく色々と昭和。


 畳が。
 


 ファンシートレーナーが。
 


 アルバイトが。
 


 土管が。
 


 ブラウン管TVが。
 


 はっちゃけた時のファッションが。
 


 電灯が。
 


 松本メーターが。
 


 そして商店街の名前からも。
 



 主人公らの目的と行動は、「神聖モテモテ王国」とも通じる所があるのですが、掲載誌の差からかより具体的であり、故にもっと駄目なものであります。
 読者視点からも「異者」となるべく、現代とかけ離れたものであるというのを強調する為にも昭和が使われているのかもしれませんね。


 といった所で今回はここまで。