情報中毒者、あるいは活字中毒者、もしくは物語中毒者の弁明

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漫画、あるいは小説、もしくはエッセイなどの
印象、あるいは連想、もしくは感想を書いてるBlog。

どの話も土下座以外で少しづつ繋がっていた。板垣恵介&RIN「どげせん」2巻発売。



どげせん 2巻 (ニチブンコミックス)
どげせん 2巻 (ニチブンコミックス)



 この世の全てを土下座で席巻する、唯一無二の土下座漫画「どげせん」2巻が出ました。
 はっきりいって一発ネタでしかないと思っていたこの作品、先鋭化しつくしたと思ってましたが、意外にも懐が広かった、という所でしょうか。


 今巻は第8話〜第16話までが収録。
 雑誌で読んでたときは気付いていなかったのですが、「土下座」という絶対不変の背骨テーマ以外の部分で少しづつ繋がってたんですね。


 例えば、この巻屈指の名話である12話で先祖のありがたみと凄さ、という話。
  


 その次の13話では瀬戸の先祖が大きく話に関わってくる、といった具合。
  


 各話サブタイトルとキーワードを並べてみるとこんな。
 太字が次回に繋がってるのかなあ、と。

  • 8話「祈りのポーズ」
    • 交通事故、雨降り
  • 9話「降り積もる言霊」
    • 雪、
  • 10話「おおきな木」
    • 感謝、相合傘の木
  • 11話「壇上の戦い」
    • 惚れた、海老反り
  • 12話「せり上がれ、夷蔵」
    • 海老蔵、時空を超えたご先祖の声
  • 13話「瀬戸家の礎」
    • 代々の尊厳、数で押す、専任教師
  • 14話「究極の暴力」
    • 場所の設え、数で押す
  • 15話「茶のもてなし」
    • 設え、伝統と歴史
  • 16話「老子の如く」
    • 歴史に学ぶ、人類王者

 計算ずくなのか、ナチュラルなのか。
 (15、16話は同号2本立て掲載なのでちょっと違うかも)
 シリーズ連載なので毎号載ってないのだから、計算ずくと考えるべきなのでしょう。


 どこか遠くへ向かうわけではなく、日常の延長にあるかのようなこの世界、まだまだ土下座の必要なシーンが多そうです。


 そんな「どげせん」が時々載ってる週刊漫画ゴラクは毎週金曜日発売。
 明日発売号では「ガウガウわー太」の梅川和実が初登場とのこと。


 やっぱり読もう!週刊漫画ゴラク