情報中毒者、あるいは活字中毒者、もしくは物語中毒者の弁明

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漫画、あるいは小説、もしくはエッセイなどの
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高橋留美子が読んで衝撃を受けた「ガロ」は1967年8月号




 「MY SWEET SUNDAY」あだち充×高橋留美子の9ページ目、高橋留美子池上遼一と出会った「ガロ」の「なんかスゴイ漫画」とは何か、という話です。


 まだ、「MY SWEET SUNDAY」あだち充×高橋留美子 を読んでいない方は

 で読んで下さい。はい、確認していただけたでしょうか。


 
 これですよね。



 
 この作品は池上遼一の「夏」。青林堂の月刊漫画ガロ1967年8月号に掲載された作品です。

 


 この号の表紙はこんな。
 



 定価は150円。全204ページ。発売日は6月末*1
 ということは、発売直後〜10月までならばまだ9歳の頃ということになりますな(耳鼻科の待合室ってことはそれ以降の可能性も充分にあるけど)



 目次と漫画作品から一コマ。
 



 当時の「ガロ」は、今で言えばガンダムエースみたいな感じでしょうか。
 カムイ伝という一作品がメインで、ガンダムオリジンと同じように、柱であり看板であるという点が似ています。


 しかし、何故、そんな雑誌が耳鼻科の待合室においてあったのか。
 何故、親御さんはこれを子供に読ませていいと思ったのか(永島慎二のページを見たのか?)


 まあ、何にしても衝撃的な作品であることは確かなので、読む機会があったら是非読んでみてくださいな*2


 現在、この中で入手できる作品はカムイ伝カムイ伝 (1) (小学館文庫)、鬼太郎夜話*3ゲゲゲの鬼太郎 9 (9) (中公文庫 コミック版 み 1-13)、峠の犬李さん一家,海辺の叙景 (ちくま文庫 つ 14-3 つげ義春コレクション)、あたりですかね。
 むしろ、雑誌の方が入手が容易かもしれませんな。




*1:ガロはそういうレベルでしか予告に書かれていない

*2:っても、17ページで取り寄せられてる池上遼一特集号に一度再録されたっきりなんですが。2009/04/03 23:20 取り消し線&追記池上遼一初期作品自選集 1 罪の意識 (BiNGO COMICS)に収録されているそうです。ちんぽぽさんのコメントより。

*3:ガロ版がどこにどう入ってるかは不明だけど、中公文庫には入ってたはず