情報中毒者、あるいは活字中毒者、もしくは物語中毒者の弁明

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ゲームブック「力道山のアメリカ遠征」が面白すぎる



 注意:「スーパー頭脳集団アイデアファクトリー」は、ゲームメーカー「アイディアファクトリー株式会社」とは一切関係がありません。ご注意ください。


 


 「力道山アメリカ遠征」桐原書店
 定価:550円
 作・演出・効果:スーパー頭脳集団アイデアファクトリー
 初版発行日:1985年9月20日


 約四半世紀前の本です。古本屋で見かけたんで買ってみたところ、これが面白いのなんのって。


 
 全部で15冊か16冊出た「エキサイティング・ゲームブック」のうち6番目のようですね。



 ゲームブックそのものを知らない方のために簡単に説明しますと、ゲームブックというのは、選択肢形ノベルゲームが本になったようなもの・・・というと実際の発生順とは逆なのですが、そのようなものです。
 参考:ゲームブック - Wikipedia



 この本は色々とおかしいんですが、まず1985年という設定なのに力道山が生きていたりします。 
 ゲームの主人公たる「君」は

 アメリカに滞在してる師・力道山から、「本場アメリカで実戦によって鍛えなさい」という手紙が、ほかならぬ君あてにきたのだ。
 明日の世界チャンピオンを夢見てプロレス界にデビューするルーキーは、毎年数多くいる。
 その中で夢を実現するまでに出世するのはほんのひと握りだ。


 というわけでアメリカに向かうことになります。



 ゲームブックの主人公は色々なパラメーターを持ってるものなんですが、それが
 

  • スピード
  • スタミナ
  • テクニック
  • ラフ・ファイト
  • テクニック

 ってなんだこれ。


 しかし、当時のプロレス事情を知る面ではなかなか良い資料と言えるかもしれません
 紹介されたり、登場するレスラーもまた当時の人なんですが、普段プロレスを知らない人からしてもこれくらいはわかってくれるだろう、というキャスティングなんです。

 設定上、アメリカ各地で彼らと戦ったり入門するんですが、そこには目をつぶっていただくと言うことで。

 紹介されるプロレス技もなんか妙な日本語名がついてたり(正しいは正しいんでしょうけど・・・?)
   
 「後ろ脳天逆落とし」「アバラ折り」「脳天砕き」って通じないだろうなあ。



 本文での選択肢がやっぱりプロレス。あらゆる意味で。
    


 前説、本文で日本人レスラーとして名前が挙がるのは、
 力道山アントニオ猪木ジャイアント馬場ヒロ・マツダ長州力藤波辰巳
 このメンバーは1985年当時ならではですかね、って微妙におかしいかも。


 とにかく色々と面白いので、このシリーズを見かけたら一読してみることをお勧めいたします。
 といったところで今回はここまで。


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