今日発売の週刊少年サンデーに掲載されていた、國崎出雲の事情@ひらかわあやを読んでいくつか。
十三歳の時、市川久蔵に犯され、十六歳で帯で縛られて、なぐさみものにされ、十七歳の時に初めて遊女と寝たというのは初代中村仲蔵の性の目覚め。
「むかしの狂言は多く衆道の趣向有けり、若衆姿の立役は若女形より高給銀也。その時分は町々にも衆道はやりけり」(『芸鑑』より)
女形、女方、これを「おやま」と呼ぶ。
江戸に小山(おやま)次郎三郎という女形人形をあやつる芸人がいて、見事な女形をおやまというようになったという。
おやまサンがおかまだったのは当然。
「俳優は、そしてなかんずく歌舞伎役者は、性の倒錯を当然の権利として承認し、むしろこれを誇るべきなのだ。
これは一種の俳優の特権ではないか
これを恥じ、否定するのは彼らの偽善であり、自己欺瞞であり、認識不足である」落合清彦
永六輔「役者その世界」より。
原本は1971年のこれ、で、過去の文庫は文春から出てます。これも同じもの。