情報中毒者、あるいは活字中毒者、もしくは物語中毒者の弁明

情報中毒者、あるいは活字中毒者、もしくは物語中毒者の弁明


漫画、あるいは小説、もしくはエッセイなどの
印象、あるいは連想、もしくは感想を書いてるBlog。

2008年に読んだ本ベスト5



 たまには漫画じゃない本の話もしておきます。
 去年「読んだ」であって、去年発行されたものとは限りません。

  1. ゴーレム 100 (アルフレッド・ベスター)ゴーレム 100 (未来の文学)
    • 楽譜や絵がいきなり挿入されるような視覚に訴える実験小説的手法と、文中に挿入される言葉遊びと他作品へのオマージュ、猥雑さと清浄さが入り混じりながら崩壊へ向かう文体のバランスとストーリーの符合など、何をどうやったらこんなものが書けるんだ!という驚きの連続。
  2. 創造の狂気 ウォルト・ディズニー (ニール・ガブラー)創造の狂気 ウォルト・ディズニー
    • 模型機関車と犬と奥さん、あたりを読んで森博嗣の行動がディズニーのパスティーシュだったと初めて知った。病んでるなあ。しかし、例えばミッキーマウスマーチもデイビー・クロケットも今でも曲が残ってるし、やっぱすげーな、ディズニー。
  3. 新しい太陽のウールス (ジーン・ウルフ) 新しい太陽のウールス  (ハヤカワ文庫 SF ウ 6-9)
    • これは、昔「新しい太陽の書」四部作拷問者の影(新装版 新しい太陽の書1) (ハヤカワ文庫SF)調停者の鉤爪(新装版 新しい太陽の書2) (ハヤカワ文庫SF)警士の剣(新装版 新しい太陽の書3) (ハヤカワ文庫SF)独裁者の城塞 新しい太陽の書 4 (ハヤカワ文庫SF)は読んでて*1そっから再読、5冊目のみ初読というパターンだったのですが、記憶に残ってる部分残ってない部分、それがミックスされてこの結果に繋がる事で自分にとっての面白さが増したかなと。あとで「また」読む本リストに入れておきます。
  4. エッグ氏、ビーン氏、クランペット氏 (P.G.ウッドハウス) エッグ氏,ビーン氏,クランペット氏 (ウッドハウス・スペシャル)
  5. イリアム/オリュンポス (ダン・シモンズ) イリアム (海外SFノヴェルズ) オリュンポス 上オリュンポス 下
    • やっと読んだのかよ!と言われても仕方ないけどやっと読んだのです。もとのギリシア神話の方を大分忘れてるが、今は分らない単語はちょちょいと検索すれば判るのがありがたい。読み始めると止まらない。もう2部作続くっぽいですが、ちゃんと出るだろうか?

 あとは順不同でこんな感じ。
 限りなき夏 (未来の文学) 「ダメ!」と言われてメガヒット―名作マンガの知られざる制作現場 世界の涯まで犬たちと マリア様がみてる―ハローグッバイ (コバルト文庫) アメリカン・ギャングスター (ハヤカワ文庫NF) なにわ大阪 食べものがたり 

*1:ただし既にプレミアだったので図書館で借りた