コンコココンコ コンココンコン。
スコップ三味線の世界大会が開かれるそうですね。
asahi.com(朝日新聞社):「スコップ三味線」で世界目指せ、12月に開催 青森 - 音楽 - 映画・音楽・芸能
スコップと栓抜きを三味線と撥(ばち)がわりに使う「スコップ三味線」。
昨年に続いて2回目となる「スコップ三味線世界大会」が12月21日、青森県五所川原市の「エルムの街ショッピングセンター」で開かれる。
面白いイベントですな。審査員は誰なんだろう。
ところでですね、最近話題になった物凄く素晴らしい短編アニメ作品がありまして、
この中で、アイドルマスターのキャラクター萩原雪歩がスコップをギターに見立てて叩いてるもんでブクマコメントにこんなん書いたんですよ。
↓ここまで「政・トラぶっとん音頭」(はるき悦巳のデビュー作でスコップを楽器として使う話。1978年)無し。あれ?
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まあ反応は全く無かったし、Wikipediaでは「スコップ三味線」の項目に
スコップ三味線 - Wikipedia
1985年頃、青森県五所川原市在住の館岡屏風山(本名:高橋弘行。現ライブハウス「ラヴ・ポーション」店長)が考案したものが最初である。
なんて書いてある・・・ほうほう。最初。「最初」ねえ。あー、まあ、名前をつけたのがその人だったって話ですよね。
だって、1978年にはそれを題材にした漫画が描かれてるんですから。
平凡劇画賞佳作入選作として、平凡パンチOh!増刊1978年3月号に掲載されたはるき悦巳のデビュー作「政・トラぶっとん音頭」がその作品。
彼が事故で死ぬと同時に行方不明になったその息子「政吉」が三味線代わりにスコップ、バチのかわりにすりこぎを引っさげて帰ってきた、という所から話は始まります。
舞台・レコードデビューしたその時も、三味線代わりにスコップを。
非常に面白い作品ですので、機会があったらご一読ください。
この作品、1979年に出版された単行本「舌町物語」に収録されていますので、どう考えても1985年よりは早いんです。
ただこの単行本結構レア、というか私も自分が持ってるのを含めて3回しか現物を見たことが無い*1んで、そうそう読む機会も無いかも。マンガ図書館あたりにはあるかも。
また、表題作は、関西を舞台にした作品を多く描いているはるき悦巳が原作付とはいえ江戸落語の世界を描いている非常に珍しい作品でもあります。
はるき悦巳作品での(じゃりン子チエ以外での)オススメといえば、やはりドラマ化もされてるこの作品でしょうか。
といったところで今回はここまで。
#ちなみに、1960年代に飯場*2で働いていた経歴を持つ知り合いに電話して話を聞いてみたところ、「酒飲んだ時に工事道具を叩いて音を出すってのをやってたのも居ったよ。チャンチキおけさと似たようなもんさ」という証言を戴いておりますので、実例はもっと遡るかもしれません。