何をって、カバーをね。
帯>カバー>カバー下と3段階で下に行けば行くほど下品なネタになってます。
アマゾンの書影も、帯を外せなかったんだろうなあ。
すいません、アレすぎて見せられません。
というのはともかく、今作は「ヤング田中K一」(ヤング田中K一 (ニチブンコミックス))の流れを汲みながら、玩具メーカーの営業としての経験を実録・・・に多分に脚色を加えながら描かれた作品で、角川書店コミックチャージに昨年4月の創刊号から今年の1月まで連載されました。(現在は漫画家との二足の草鞋編「マンガ家田中K一がゆく!」を連載中)
ついつい入ってくるシモネタギャグ要素はいつもどおりなんですが、そっちはあんまり暴走せず、ストーリー漫画、実録豆知識漫画として充分に面白いのですよ。
単行本での追加要素として、「The memory of “田中K一”-玩具メーカー時代の思い出-」というインタビュー形式のエッセイも入ってるんですが、本編と併せて読むとこれも面白い。
ああ、そういえばそんなんあったなあ、というのからすっかり忘れてるのまで。
例えばこんな・・・って今年10月発売予定ってなんだこれ。復刻版じゃなくて2.0?
もとい。作中では玩具メーカーの名前が「ヨイコトーイ」「ガンビィ」「ロビー」「トピック社」などと一応変名にはなってますが、すぐ分かるように描かれているので昭和末期〜平成初頭のおもちゃ業界状況がそのまま分かります。
また、○カラの特撮玩具への参入、スポンサードからサンダーアーム*1の大量在庫、会社はピンチ、さあどうなる、という大きなストーリーも展開されます。
一人のサラリーマンではどうしようもない状況*2がどうなるか、という盛り上がりは非常に面白い。
特にこの臼井さんと銭田さんのカッコイイこと。
まあ、それでもこんなキャラクターも居るんですけどね。
この作品、田中圭一の新しい代表作と言っても過言では無いでしょう。
チャージで連載中の(兼業)漫画家編も楽しみに読んで行きたいと思います。
そうそう、同時発売の「プリンセス破天荒」(プリンセス破天荒)はまったく方向が違いますが、これとの合同企画プレゼントをやってます。
こっちもカバーを取るとカバー裏におまけが。
#いまや、タ○ラとト○ーが合併しちゃってますからねえ。この作中風に言えばヨイコロビーですか。