情報中毒者、あるいは活字中毒者、もしくは物語中毒者の弁明

情報中毒者、あるいは活字中毒者、もしくは物語中毒者の弁明


漫画、あるいは小説、もしくはエッセイなどの
印象、あるいは連想、もしくは感想を書いてるBlog。

ここ最近読んだ本

  • 古代ギリシア・ローマの料理とレシピ
    • 食べてみたいのとみたくないのと半々かなあ。香辛料や素材に制限があるのでこういうものかもしれないけど、うーん。
  • 悪魔の薔薇
    • 奇想コレクションの12。タニス・リーも多方面な作家なんで、こういうセレクションだと好みが分かれるだろう。自分はこういう路線好きだから良いけど。御伽噺とホラーの間で揺れてるか。
  • ヨーロッパの舌はどう変わったか
    • 食べるものも食べ方も時代に合わせて変化しているというのは当たり前だが、これは面白い。ドイツ人がかなり昔の時点で肉を一人当たり年100Kg消費してた、というのに驚いたり。
  • シャーロック・ホームズ万華鏡
    • 小説からエロゲまで。これでもほんの一部ですからねえ。
  • 圓朝の世界
    • エッセイは人によって落差があるなあ。面白いけど硬いのも多い。あれか、教養をさらに越えて文学になっちゃったってことでしょうか。
  • キルン・ピープル
    • 記憶と人格の複製と統合。ミステリのようでミステリで無い、SFのようでSFでない。NARUTOの影分身の術と原理的には似てるか?あっちのが都合よすぎか。
  • テレパシス
    • 突如訪れたジョン・ブラナーブームに乗って読む。下記2作もだけど、天才の孤独は癒せるのか問題も。
  • 星は人類のもの連盟
    • 何で↑と同じ絵の色変えただけなんだろうか。SFミステリとも言えるか。ベンチャー企業での転職みたいな・・・。違うか。
  • 衝撃波を乗り切れ
    • 「ワーム」の語源になったので有名な小説。とはいえ、実体はプライバシー暴露ウィルスと言った方が良いかも。デルファイははてなアイデア・アンケートだよな、とか、第二部のはオープンソースコミュニティの話みたい、とか。↓に一部引用。
  • 竜神飛翔
    • 流石に間が開きすぎて読みながら段々と思い出していく感じ。そうだったねえ。が、ここで作者死亡による未完だもんなあ・・・。エラントリスのブランドン・サンダースンが続き書くって話だけど、アイデアノートとかはどの位残ってたんでしょう。あと、この部の何が素晴らしいって、意味不明の訳者解説が無くなってたのが最高に素晴らしい。
  • 笑芸日記
  • 薀蓄好きのための格闘噺
    • これの「現在」時勢のもの(試合とか団体とか)はネットを併用しながら読むとなかなか面白い。ものによってはyoutubeに試合があったりするし。しかし、夢枕獏は自分の小説を完結させることを考えて無いんじゃないかねえ。
  • 昭和天皇のお食事
    • 写真が豊富でいい。事あるごとに「庶民と同じ」みたいなことを言いたがる・書きたがるけど、材料が違うよなあ。秋山徳蔵メニュー・コレクション(ASIN:B000J8YRNO)も欲しいんだけど大きいんだよなあ。
  • B級グルメこの町が美味い!
    • 外回りじゃない職業だと、平日のランチを自社から離れた場所で食う機会と言うのは非常に少ないわけですが。東京の店は土日もやってるんでしょうか。
  • 図説庶民芸能-江戸の見世物-
    • 「江戸時代の」なのでご注意。フリークスを見世物にするって現在では不可能に近いんですが、だとすると彼らは如何に生きて行ってるんだろう、という疑問が。
  • 食を創造した男たち
    • 内容はそれなりに面白いんだけどダイヤモンド社の本なんで・・・と言えば分かると思うんですけど、まあそのような本です。提灯記事というか。
  • 超越の儀式
    • 放り込まれて試練を受けて。「将軍」や「牧師」は執筆当時の何かへのオマージュなんだろうか。
  • ロシアおいしい味めぐり
    • 日本人が書いてるので、そんな無茶なのは出てこない。亡命ロシア料理(ISBN:4915841448)とあわせて読むとなかなか赴き深い。
  • 落語大阪弁講座
    • CD付で発音が分かるのを出すか、プロの落語家さんが読み上げてポッドキャストしてくれたら良いと思うんですがどうでしょうか。
  • キラキラまわる
    • ついに30冊目。なんか突然すぎるだろ、というネタもあるが(つーか、それなら跡継ぎ問題はまた違う話になってるんじゃ)。これで残すは卒業式・・・なのかな?
  • 山の上ホテル物語
    • ちょっと贔屓のすぎる感もあるけど、これは良い。とてもそんな金は無いのですが、一度長期宿泊してみたい。たしか、神保町方面から御茶ノ水駅に上がっていく途中に案内看板があったっけ。今でもあるのかしら。


 たくさんの人に会う機会があった。しかし、それは新しい仕事を始めるときや新しいクラスに入った時の出会いではなく、いわば次々と通りすがりに出会うといったものだった。
(中略)
 めまぐるしかった。が、その出会いのおかげで、すべてを最大限に利用することに基盤を置いた社会が、本当に効率よく運用されることを眼のあたりにできたのだ。二人の出会うだれもが少なくとも二つの職業を追求しているように見え、それも副業に精を出しているわけでも、定職の収入で分相応に暮らそうというわけでもなかった。
(中略)


 「こんな目にあったことなんていままでないわ」ケートがあとで言った。
 「つまり、だれもがいつでもだれかを助けるようになっているって感じね。それが可能だってきいてはいたわ。」
 サンディは考え深げにうなずいた。「何よりも、助けてもらうのがべつに品位を落とすものではないという感じがある。そいつが一番気に入ったね」


 「衝撃波を乗り切れ」第二部「デルファイあじろ船」P169〜P171「―――そして、実住の好ましさ」より、なんかオープンソースコミュニティーっぽいと思った箇所。



古代ギリシア・ローマの料理とレシピ 悪魔の薔薇 (奇想コレクション) ヨーロッパの舌はどう変わったか―十九世紀食卓革命 (講談社選書メチエ) シャーロック・ホームズ万華鏡 「文学」増刊 円朝の世界
キルン・ピープル 上 (ハヤカワ文庫 SF フ 4-19)キルン・ピープル 下 (ハヤカワ文庫 SF フ 4-20) テレパシスト 表紙 星は人類のもの連盟 表紙 衝撃波を乗り切れ 表紙
竜神飛翔〈1〉闇王の魔手―「時の車輪」シリーズ第11部 (ハヤカワ文庫FT)竜神飛翔〈2〉狼の誓い―「時の車輪」シリーズ第11部 (ハヤカワ文庫FT)竜神飛翔〈3〉王都シームリンの攻防―「時の車輪」シリーズ第11部 (ハヤカワ文庫FT)竜神飛翔〈4〉黄金のツルは飛び立つ―「時の車輪」シリーズ第11部 (ハヤカワ文庫FT)竜神飛翔〈5〉“赤手”軍出撃!―「時の車輪」シリーズ第11部 (ハヤカワ文庫FT)竜神飛翔〈6〉夢のナイフ―「時の車輪」シリーズ第11部 (ハヤカワ文庫FT)
笑芸日記 一九九六-二〇〇五 (ちくま文庫) 薀蓄好きのための格闘噺 昭和天皇のお食事 B級グルメこの町が美味い! (ちくま文庫) 庶民芸能 江戸の見世物 表紙
食を創造した男たち―日本人の食生活を変えた五つの食品と五人の創業者 超越の儀式 表紙 ロシアおいしい味めぐり 落語大阪弁講座 マリア様がみてる―キラキラまわる (コバルト文庫) 山の上ホテル物語