いや、枝雀師匠の「笑いとは緊張の緩和である」そのまんまなんですけど。
「ツンデレ」や「ヤンデレ」が強烈な「萌え」だってのはそのまんま「緊張」と「緩和」だというので説明が付くような。ギャップ萌えとかは全部そうなるか。
でも同じ「緊張の緩和」であっても笑いにはなっていないよね、というのもある。
「緩い」*1のが「萌え」になる*2のは、その作品を受け取るまでの状態が「緊張」だった場合により強い萌え(って表現もおかしいか)として受け取られるけど、受け取り手が「緩和」にある場合にはそこに萌えを感じ難いかも知れない。
雑誌上での作品の並び順にも影響を受けるかもしれないし、同系統の作品が続くと良く無いかもしれない。甘いものを食べ続けるのではなく、漬物なりお茶で舌をリフレッシュさせる必要があるのと同じ。
属性萌えはどうかといえば、属性が無かった場合に比較して「緩和」状態にある、と捉えられるかも(M要素には当てはまらないか?)
笑いと萌えの共通点ってのは、喜怒哀楽で言えば「喜」「楽」どっちも笑い・萌えに成り得るんだけど、積極的・消極的ってな分類だと笑いのほうが「喜」寄り、萌えの方が「楽」寄りな感じかなあ。
ただ、「萌え」の定義が広くなりすぎてるから一概にそうとも言い切れない。
「下げの構造」の「合わせ」「へん」「ドンデン」「謎解き」もまた萌え分類に当てはめることができそうな気がする。
ただ、明確な落ちを必要としない(例えば「空気系」の話)パターンを考えるとベクトルがちょっと違うのかもしれない。
「安堵(合理)」と「不安(非合理)」の方向で言えば、萌えは「非合理ではあっても不安で無い」というのが存在しうる*3んで、解決(落ち)がなくても「緩和」かつ「安堵」に傾けば良いのだろうか。
ふと思っただけでちゃんと纏まってないけど、とりあえずここまで。
- 作者: 桂枝雀
- 出版社/メーカー: PHP研究所
- 発売日: 1983/01
- メディア: 単行本
- この商品を含むブログ (1件) を見る