情報中毒者、あるいは活字中毒者、もしくは物語中毒者の弁明

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漫画、あるいは小説、もしくはエッセイなどの
印象、あるいは連想、もしくは感想を書いてるBlog。

萌えとは、緊張の緩和である



 いや、枝雀師匠の「笑いとは緊張の緩和である」そのまんまなんですけど。


 「ツンデレ」や「ヤンデレ」が強烈な「萌え」だってのはそのまんま「緊張」と「緩和」だというので説明が付くような。ギャップ萌えとかは全部そうなるか。
 でも同じ「緊張の緩和」であっても笑いにはなっていないよね、というのもある。



 「緩い」*1のが「萌え」になる*2のは、その作品を受け取るまでの状態が「緊張」だった場合により強い萌え(って表現もおかしいか)として受け取られるけど、受け取り手が「緩和」にある場合にはそこに萌えを感じ難いかも知れない。
 雑誌上での作品の並び順にも影響を受けるかもしれないし、同系統の作品が続くと良く無いかもしれない。甘いものを食べ続けるのではなく、漬物なりお茶で舌をリフレッシュさせる必要があるのと同じ。


 属性萌えはどうかといえば、属性が無かった場合に比較して「緩和」状態にある、と捉えられるかも(M要素には当てはまらないか?)




 笑いと萌えの共通点ってのは、喜怒哀楽で言えば「喜」「楽」どっちも笑い・萌えに成り得るんだけど、積極的・消極的ってな分類だと笑いのほうが「喜」寄り、萌えの方が「楽」寄りな感じかなあ。
 ただ、「萌え」の定義が広くなりすぎてるから一概にそうとも言い切れない。





 「下げの構造」の「合わせ」「へん」「ドンデン」「謎解き」もまた萌え分類に当てはめることができそうな気がする。
 ただ、明確な落ちを必要としない(例えば「空気系」の話)パターンを考えるとベクトルがちょっと違うのかもしれない。


 「安堵(合理)」と「不安(非合理)」の方向で言えば、萌えは「非合理ではあっても不安で無い」というのが存在しうる*3んで、解決(落ち)がなくても「緩和」かつ「安堵」に傾けば良いのだろうか。



 ふと思っただけでちゃんと纏まってないけど、とりあえずここまで。


 

まるく笑ってらくごDe枝雀

まるく笑ってらくごDe枝雀

文庫版のISBN:4480027777が、なぜかアマゾンに無い。





*1:とか癒し系などと言われるような

*2:けど弱かったり人によってこんなん萌えじゃねーよとなる

*3:逆に「不安」だけな「萌え」、例えばツンデレのツンのみ。デレ化での解決による「安堵」の無いままの状態は「萌え」に成り得ないのか?