ハシシ・ファッジの作り方

　日本風に言えば、フルーツとナッツのカニバス入りスイーツ。

　「雨の日には誰でも作りたくなる」として、ブライオン・ガイシンによるものが
　

アリス・B.トクラスの料理読本―ガートルード・スタインのパリの食卓

　に紹介されているので、それの少しアレンジ版。

材料

• バター：ひとかたまり(半ポンドとして250グラムくらい)
• 砂糖：2カップ*1
• 牛乳：50mlくらい。(上記を溶かしたときの硬さを見て適宜。)
• A.香料
  • 黒コショウ：小さじ一杯*2
  • ナツメグ：一個
  • シナモン・スティック：四本
  • コリアンダ：小さじ一杯
• B.フルーツとナッツ(それぞれ「一握り」程度づつ。各50グラム〜80グラムと考えればよいのかな)
  • デーツ(ナツメヤシ)：種抜きのもの
  • 乾燥いちじく
  • アーモンド
  • ピーナッツ
• 乾燥カニバス：一束

調理

1. A.は全て乳鉢で粉末にする
2. B.は細かめに砕く。(ミキサー使えば楽だろう)
3. 乾燥カニバスを粉状に砕き、A.B.と混ぜ合わせる(C.)
4. バターを鍋に入れ弱火で熱し、砂糖を溶かし混ぜる(D.)*3
5. D.にC.を加えてこねあわせる(牛乳はここで適宜加える)
6. よく混ざったら火からおろし、固まらないうちに丸い棒状のケーキ、または胡桃大のボール型にまとめる*4

　では、召し上がれ。ちなみに、カニバスてのは大麻のことね。

ブライオン・ガイシンの弁より

　天国、それもボードレールの人工楽園の味わい。
　ご婦人方のブリッジの集まりや、米国愛国婦人会支部会で、話の種になることうけあいのおやつ。
　モロッコでは、湿気の多い冬の、風邪の予防薬として知られている。
　実際、熱いミント・ティーをたくさん一緒に飲めば、効果は倍増する。
　どんなに気持ちがいいかって？まずは幸福感、それからおしよせる無邪気な笑い。恍惚エクスタシーを誘う白日夢。自我の多次元同時増幅。
　君が「覚醒したままの気絶状態」に耐えられるなら、聖テレジアが見た神の国を見ることはもちろん、それを凌駕する体験にうっとりすること間違いなし。

　食べるときには、よく注意して*5食べること。一度に2個くらいでじゅうぶんなはず。
　場所によりカニバスの入手は困難かもしれない。

　ISBN:4087733092 P244〜P246より。
　しかし、「アリス・B.トクラスの料理読本」の初版からはこのレシピが削除されていたそうな。
　そりゃまあ、堂々とは載せられないよな。

#どっちみち、日本じゃメインの材料が手に入らないんで、作ることも食べることも出来ないんですけどね。

*1:だと少し多いかも

*2:これはあまり日本人向けではないと思われる。少なくするか別種を

*3:焦がすのが心配ならば湯煎の方が良い

*4:バターをうすく引いたバットに流しいれてから冷やし、あとで切り分けるほうが火傷の心配が無い

*5:soorce註：過剰摂取を起こさないように？