それなりに真面目。それなりに。
まず結論
妥当なんじゃないの。そもそも、募集するのも一個人。
その人が決めた、というだけのことなんだから参加するのも参加を見送るのも好きにすりゃいいじゃない。
金にもならない、得があるからってわけでもない、そうそう人に言いもしない。そういう、真面目にやる遊びほど面白い。
ただそれだけのことですよ。
元記事はid:ha0さんのこちら
http://d.hatena.ne.jp/./soorce/20070812#p1
今年の漫画ナツ100
http://d.hatena.ne.jp/dangerous1192/20070730において
週刊少年ジャンプ 週刊少年サンデー 週刊少年マガジンで連載していない漫画
(過去・現在にわたって連載していた漫画は駄目です。 雑誌を移ったものに関しては発行巻数で判断です。)ここで「過去の作品で週刊少年チャンピオンがOK」である理由がわからないのです。
Wikipediaで調べただけですが、1970年代後半、週刊少年チャンピオンは「ブラックジャック」や「ドカベン」などで週刊少年ジャンプ 週刊少年サンデー 週刊少年マガジンを抜いて
週刊少年誌で売り上げトップに立っていたらしいのです。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%80%B1%E5%88%8A%E5%B0%91%E5%B9%B4%E3%83%81%E3%83%A3%E3%83%B3%E3%83%94%E3%82%AA%E3%83%B3
ですので、アンケートの条件が「歴史的誤解を生む恐れがある」として
一度したアンケートを取りやめざるを得なくなってしまったのです。
http://d.hatena.ne.jp/ha0/20070802
別にアンケートをすること自体は反対してない(だから締め切り後まで待ってた)のですが
ご意見をお聞きしたいのですが・・・
週刊少年チャンピオンが万年最下位だ、という先入観を解くにはどうすればよいのでしょう?
Q.週刊少年チャンピオンが万年最下位だ、という先入観を解くにはどうすればよいのでしょう?
うん、それ無理。
だって、(多分)ナツ100に参加した人の大半はチャンピオンが一位だったころには生まれてすらいないんだもの。
・・・いやいやいや、だから私もこんな記事書いてるわけですが。
後にも述べるとおり、この企画は「2007年8月現在」に「ネット上でWEBサイト/ブログを書いてる人」を対象に募集するものなんで、その辺を加味しないといけないんじゃないでしょうか。
Q.ここで「過去の作品で週刊少年チャンピオンがOK」である理由がわからないのです。
それはid:dangerous1192さんにしか分からないんじゃないのかな。私に聞かれても。
でも、問題があるとは思ってませんよ。
じゃあ今年の基準って昨年と比較してどうなのよ、という話と考察
2006年版の選考基準は(http://d.hatena.ne.jp/./dangerous1192/20060731/p1)
- 連載が終了しているもの。
- 連載中のものは20巻以上発行されている物
- 現在でも比較的手に入りやすい、読みやすいもの。(古本屋とか 漫画喫茶とかで手に入る 読める)
- 最低50個
去年の総結果はこれ>漫画ナツ100結果発表を受けて補足。雑誌別、開始年代別の傾向など。
去年の自分のはこれ>http://d.hatena.ne.jp/./soorce/20060804/p1
2007年版の選考基準は(http://d.hatena.ne.jp/./dangerous1192/20070730/p1)
今年の自分の結果はこれ>http://d.hatena.ne.jp/./soorce/20070812
以下、勝手に想像したのが多いんで反論や意見が合ったら書き換わります。
あと「マイナー」「メジャー」はカッコ付きでの場合はインターネットでの話題・言及において、と言う意味です。
まず、勝手な想像で言わせてもらえば、今回のナツ100募集条件で「週刊少年ジャンプ 週刊少年サンデー 週刊少年マガジンで連載していない漫画 」とした理由は
- 前年の上位100位で半数近くを占める46作品がその3誌掲載であったこと(でもマガジンよりチャンピオンの方が作品数多かったのか)
- (公開されていない)100位以下のうち、全3000作品の上位を占める割合が多かった可能性(特に週刊少年ジャンプ)
- 今年の「現在連載中・20巻未満もOK」で、上記三誌もありとした場合に、このアンケートに回答するであろう方のメイン層は私やid:ha0さんと少し、いやかなり嗜好が異なり、現在3誌に掲載されている「メジャー」な作品を挙げる可能性が高い
ということが考えられます。(たとえ募集要項に「マイナーなもの」と書かれてたとしても、「メジャー」だと思っても、それでも敢えて現在自分が好きなものを挙げるのは当然のことです)
これは私の持論ですが、アンケートや人気投票というのは、それを採る対象と採る時期によって全く結果が異なるものなので、条件から導き出された結果はどんな場合でも(その条件が分かる限りで)妥当だということです。
漫画ナツ100も人気投票の一形態である以上結果を要件が規定するというのは自明でしょう。
これは、歴史とかは殆ど関係なく「現在」の話なのです。
今回は「2007年8月現在」に「ネット上でWEBサイト/ブログを書いてる人」を対象に募集するのですから、「マイナー」を挙げてもらうべく(除外条件を設定する上で)対象における「メジャー」を規定せよ、と言われるとこのような条件がいい線なんじゃないですかね。
たとえ、ビッグコミックオリジナルもヤングマガジンも週刊少年サンデーに部数の上ではほぼ並んでいる(http://www.j-magazine.or.jp/data_001/index.html)という現実があるにしても。
「現在」の、そして募集対象からみたチャンピオンの状況を鑑みれば、決して「メジャー」とは言い難いでしょう。残念ながら。
あと、何の制約もなしに「好きな漫画を100個挙げてね」って言った場合、まさに今人気のある、現在(も)「メジャー」な作品が多く挙げられるのは簡単に予想のつくことです。*1
逆に、昨年・本年の条件によって共通して除外される作品が対象になる、そして募集する対象は同じアンケートってのを考えてみると、「魔人探偵脳噛ネウロ」「魔法先生ネギま!」「さよなら絶望先生」「ハヤテのごとく!」のような、「分かってる、それが面白いのは十二分に分かってるから」、という作品、この辺が上位を占めてしまうというのも充分に予測可能です。そして、それはそれでとても「正しい結果」なのですよ。
そういう意味でも「なんでもあり、制限なし」か、ガチガチに狭めるか、などと考えると落としどころは難しいと思います。
今回の条件は、その辺妥当っちゃ妥当な線かと。(前回100位以内を集計対象外とすることも含め)
とまあそんな小理屈は抜きにして
本当にマイナー限定にすると、例えば、「100万部を達成したことのある雑誌に掲載された作品は不可」とか「現在絶版のもののみ」とか「掲載された出版社では単行本が出なかった作品限定」とか「連載開始から単行本化まで5年以上かかっている」とか。(このあたりは私が知りたいネタですが。)
あとは「週刊少年誌連載作品は不可」とか「映像化されたのは不可」*2てな条件もまたなんか違うような。
それはそれで面白いのですが、厳しすぎる条件では参加者が減りすぎて「人気投票」の側面が薄れ、単なる知識自慢か独りよがり×回答者数みたいなものになってしまうでしょう。
バランスをどの程度で取るかは、募集する人の采配一つ。今回はこれでやってみよう、でいいと思うんですけどね。
あと、雑誌を意識して作品を読む、ってのも今は少なくなってきてるでしょうからまた別の話になるかもしれません。
#・・・等と書いて来たものの、じゃあsoorceはなんで100作品に「WORKING!!」とか入れてるのよ、という疑問が出ますか。そうねー、それは今までヤングガンガンを読んだことの無い、普段はマンサンあたりを読んでいる人があの雑誌の作品にはじめて触れるなら、ということを考えて選定してみたんじゃないのかなー、多分。 (という表の理由以外に、書いていない隠しルールもあった為なんですが、それはまた別の話。)