ということで、今から15年前(1992年)の週刊少年ジャンプはこんな感じ その1 基本データと次号予告の続き。
1992年夏、家庭用ゲーム機の主流はスーパーファミコンでした。
そして、その普及率をさらに押し上げる要因となったのがこの年9月に発売されたスーパーファミコン初のドラクエ「ドラゴンクエストV 天空の花嫁」だったのです。
定価は9600円。この時点では消費税率は3%ですから、税込みで\9,888。かろうじて一万円は超えてなかったんですね。
売り上げは270万本以上。スーパーファミコン用の全ソフトの中で第6位*1。
2004年にはPS2にも移植されこちらも150万本以上売れる大ヒット、現在も遊ぶことが可能です。*2
ドラゴンクエストV 天空の花嫁 (DQ VIII プレミアム映像ディスク同梱)
- 出版社/メーカー: スクウェア・エニックス
- 発売日: 2004/03/25
- メディア: Video Game
- 購入: 8人 クリック: 49回
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SFC版>ASIN:B000068HWJ BEST版>ASIN:B000FNY5F8
画像は別ウィンドウで拡大表示(フォト蔵を使用)。開いた先で画像をクリックするか、「元画像」リンクでさらに大きい画像が開きます。
フォト蔵は時々不安定なので、画像が表示されない場合は時間を置いてみるか、右クリックから画像を再度読み込むかしてみてください。
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この号でのゲーム関連広告は2ページ。
上に挙げたドラクエV、もう1ページはNECエレクトロニクスのPCエンジンDuoで、「スナッチャー(パイロット版)」「ファージアスの邪皇帝」。
PCエンジンDuoは1991年9月に発売された、世界初*3のCD-ROM対応(内蔵型)ゲーム機。定価は59,800円。
ソフトは「SNACHER Pirot Disc」が1500円、「ファージアスの邪皇帝」が7500円。
一応ソフトは中古でも売ってるみたいですが、ゲーム機本体のほうが・・・。
SNACHER Pirot Disc>ASIN:B0000ZPSWU ファージアスの邪皇帝>ASIN:B0000ZPOX8
スナッチャーはプレステ版なら今でも遊べるか。メタルギア・ソリッドなどで小島秀夫を知った人はやってみても良いんじゃないでしょうか。
- 出版社/メーカー: コナミ
- 発売日: 1996/02/16
- メディア: Video Game
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記事ページ
今でも時々ある巻頭のカラー袋綴じが10ページ、2色ページが5ページで合計15ページ。
タイトルは「V-NET'」(バーチャル・ネットワーク・ダッシュ)
Vジャンプは1993年5月創刊なので、まだゲーム情報もすべて本誌で扱ってた頃ですね。
取り上げられているタイトルは以下のとおり。
- ドラゴンクエストV-天空の花嫁- (エニックス)(SFC)
- ファイナルファンタジーV (スクウェア)(SFC)
- ジョジョの奇妙な冒険 (コブラチーム)(SFC)
- ドラゴンボールZ II (バンダイ)(SFC)
- ランドストーカー (セガ)(メガドライブ)
人気ゲームランキング
2色ページに「TVゲームマルチランキング」として、読者からのハガキ投票による好きなゲームランキング。
以下、1位から順に
- ストリートファイターII 1206票
- マリオペイント898票
- キャプテン翼III 303票
- 星のカービィ 94票
- びっくり熱血新記録 85票
- パロディウスだ! 81票
- DBZ 超サイヤ人伝説 55票
- らんま1/2 町内激闘編 48票
- ファイナルファンタジーIV 42票
- ロマンシング・サガ 36票
この中では、4位の星のカービィがゲームボーイ、5位のびっくり熱血新記録がファミコン、それ以外は全てスーパーファミコンです。
圧倒的に強いのがストII。第一次(?)2D格闘ゲームブームの影響でしょう。
マリオペイントは、マウスを使って絵を描いてそれで遊ぶゲーム、って言えば簡単ですが当時としては非常に斬新でした。ただ、その後シリーズ作品は出ていません。Wiiのキャラクター作成とかはこの流れ?
あとは、驚いたのがこの「星のカービィ」が未だに現役商品であること。
白黒ゲームボーイ時代の作品ですよ、これ。
- 出版社/メーカー: 任天堂
- 発売日: 1992/04/27
- メディア: Video Game
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しかし、スーパーファミコンは本体がもう生産終了してるんですね。
ドラゴンクエストV
ドラクエ情報といえばジャンプ、というイメージがある方も多いと思います。
しかし、このVの頃にはエニックスが少年ガンガンを創刊*4していたこともあり、そちらにジャンプより早く情報を掲載する*5、ということも行われていたようです。
が、やはり部数が10倍以上違うのと週刊雑誌の強み(情報の鮮度・宣伝効果がものすごい)というのもありまして、やはりこちらに多くの情報が掲載されていたんですね。
ドラクエVの情報は序盤周りを色々と。
広告ではまだ「ナゾの少女」となっていたビアンカの名前が明かされたり、レヌール城くらいまでをちょこちょこと。
2色カラーページではサンタローズの洞窟マップ、そして「堀井雄二のゲーム大好き!!II」というコラムも。
(前略)
正直いって今、このVが、どんな評価を得られるのか、ボク自身ドキドキです。
というのも、VはIVまでの路線とちょっとちがって、かなりマニアックに作らせてもらった部分も多いからです。
(中略)
ボクも含め、スタッフ一同、最高のものは出来たと自負しています。
ドラクエVはやぱり、最高に面白いぜっ!
これは余談ですが、ドラクエ以前〜ドラクエII・IIIの作成〜ドラクエIVあたりにログインで連載されたコラムなどが「虹色ディップスイッチ」(ISBN:4893660713)に収録されてるので、興味のある方はそちらを読んでみると良いんじゃないでしょうか。
こちらの本では堀井雄二が1980年代前半のエロゲー*6について考察したり、ネットワークゲームについて(1988年に!)考察したり、さくまあきら、中村光一、宮本茂と対談してたり。
今読んでもかなり面白いです(その頃にノスタルジーを感じる年齢の人ならば特に、ですが)
ファイナルファンタジーV
この時点では価格未定、発売日未定(結果としては、定価9800円、1992年12月6日発売)
メインキャラクター4人(バッツ、レナ、ガラフ、ファリス)の絵とプロフィール、ジョブシステムからジョブをいくつか。
青魔道師はこれが初出?
しかし、スクウェアとエニックスが将来合併するなんてこの時点では想像も付かなかったですね。
これは今遊ぼうと思ったらゲームボーイアドバンスが良いのかな?プレステでも出来るのか。
- 出版社/メーカー: スクウェア・エニックス
- 発売日: 2006/10/12
- メディア: Video Game
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ジョジョの奇妙な冒険
92年12月発売予定、予価9500円。
ジョジョの奇妙な冒険第三部 -スターダストクルセイダーズ-をゲーム化したもの。
これに関してはレビューやらを載せてるサイトが沢山あるのでそちらを参考にしてください。
この号の記事では
うおおっ!今までのRPGとは雰囲気が違う!!
(略)
映画のようなシネスコ画面で、マンガそのままの承太郎が動き回るんだぜ!超画期的!!
・・・超画期的?
ドラゴンボールZ II
発売日未定、価格未定
これは仮称で、「ドラゴンボールZ 超武闘伝」だと思われます。
これもミリオンセラーなんですね。
実際、ドラゴンボールのゲームは種類が多すぎてどれがどれやら・・・。
プレゼント
ゲームコーナーのみで109人にプレゼント。
- FCソフト ドラゴンボールZ III 5名
- P-1ワイド ドラゴンボールZ 対決人造人間 24名
- スーパーバーコードウォーズドラゴンボールZ III 10名
- DQV 導きの書 30名
- スライム球 30名
- SFCソフト キン肉マン 5名
- SFCソフトキャプテン翼III 5名
ドラゴンボール、ドラゴンクエスト関連で99名分。
そして既に連載は終わったものの高い人気を誇る作品のゲームが10名分ですね。
これって、メーカーがプレゼント用に提供するのか、編集部が購入するのか、どんなもんだったんでしょうか。
おや、FFに「エフエフ」ってルビついてますね。
ジャンプは「ファイファン」じゃなくて「エフエフ」派だったのか。
といったところで今回はここまで。
※当ブログの関連記事
去年の記事まとめ内の「古雑誌」関連など:http://d.hatena.ne.jp/./soorce/20061231
過去記事一覧を[古雑誌]で検索:http://d.hatena.ne.jp/./soorce/archive?word=%2a%5b%b8%c5%bb%a8%bb%ef%5d
#次は自社広告やゲーム以外の広告かな。